2008年12月25日木曜日
2回目のプレハブ棟内空気質測定をしました
12月18日にプレハブ棟Ⅰの内側にガスバリアシートを貼る工事をしましたのでその効果をみるため24,25日に24時間の測定を行っています。ほかの棟に比べて、シートを貼った棟内は臭いがしなくなっています。分析結果がでるのは来年1月半ばくらいですので、それ以降に内装工事にとりかかる予定です。
来年も皆様のご協力のもとに、プレハブ棟の内装工事、実証実験を経て化学物質を低減した快適な居室ユニットづくりを目指したいと思っています。また、できるだけ早く一般公開もできたらと考えています。
来年もご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
Happy Holidays!!!
2008年12月19日金曜日
2008年12月18日木曜日
血中PCB測定をおこないました
プレハブ棟の空気質測定をしました
忘年会をしました
2008年12月15日月曜日
環境ホルモン学会・環境省国際シンポジウムに参加しました
12月13日(土)星稜会館、14日(日)東京ビッグサイトで開催された環境ホルモン学会第11回研究発表会に参加し、「環境改善型予防医学としての街づくり―ケミレスタウン・プロジェクト」というタイトルでポスター発表を行いました。この発表会では内分泌撹乱化学物質の評価法、分析法、対策技術およびヒト、動物、生態系への影響について多くの知見が示されましたが、胎児期の化学物質の曝露がヒトの脳神経発達や行動に与える影響についての検討など興味深い発表が多くありました。
また、14日午後、15日(月)は環境省の「化学物質の環境リスクに関する国際シンポジウム」に参加しました。このシンポジウムのサブタイトルは ~未来に翔く子どもたちのために~ というもので、子どもの環境保健がテーマになっており、日本および世界の小児をとりまく環境や健康保健への取り組み、現状についての講演が行われました。また環境省では2010年から2025年までの15年間実施される予定の小児の疫学調査について検討が始まっているとのことで、世界の疫学調査の実態や方法についての報告などがありました。環境省のコホート調査は6万人規模の参加を目標とした大規模な調査となるそうです。この調査で正確な科学データが集められ、成果が公表されて、これからの子どもたちの健康増進がすすめられることを願っています。
また、14日午後、15日(月)は環境省の「化学物質の環境リスクに関する国際シンポジウム」に参加しました。このシンポジウムのサブタイトルは ~未来に翔く子どもたちのために~ というもので、子どもの環境保健がテーマになっており、日本および世界の小児をとりまく環境や健康保健への取り組み、現状についての講演が行われました。また環境省では2010年から2025年までの15年間実施される予定の小児の疫学調査について検討が始まっているとのことで、世界の疫学調査の実態や方法についての報告などがありました。環境省のコホート調査は6万人規模の参加を目標とした大規模な調査となるそうです。この調査で正確な科学データが集められ、成果が公表されて、これからの子どもたちの健康増進がすすめられることを願っています。
2008年12月12日金曜日
ヒイラギの花が満開です
2008年12月8日月曜日
厚労省科研合同班会議に参加しました
12月6日(土)、平成20年度厚生労働科学研究費補助金(健康安全・危機管理対策総合研究事業) 「シックハウス症候群の診断・治療法及び具体的対応方策に関する研究」合同班会議が品川の東京コンファレンスセンターで開催され、ケミレスメンバーも出席し、森教授が「環境改善型予防医学によるシックハウス症候群の対応-ケミレスタウン、ケミレス必要度セルフチェック、人材育成-」と題した成果発表を行いました。午前10時から午後4時まで数多くのシックハウス対策に関する研究成果や取り組みを聞き、新しい知見を得ることができました。これらの新知見をこれからの研究にいかしていきたいと思います。
2008年12月5日金曜日
臭気嗅覚測定の見学をしました
2008年12月4日木曜日
室内環境学会に参加しました
2008年12月1日・2日、森・戸髙・中岡・花里の研究スタッフが室内環境学会に参加しました。戸髙と中岡は下記のとおり研究発表をいたしました。
○戸髙 (千葉大学環境健康フィールド科学センター助教)
- 口頭発表 『シックスクールに対応した教室の室内空気中化学物質濃度の変化について』
- ポスター発表 『床暖房に使用する断熱材から揮発するクロロエタンおよびペンタン濃度の上昇とその対応』
○中岡 (千葉大学サスティナビィリティ学アソシエーション研究員)
- ポスター発表 『ケミレスタウン内に建設された実験施設の室内空気質の季節変化と家具設置による濃度上昇について』
2008年12月3日水曜日
12/3 ケミレスタウンの花壇に花の苗を植えました
今日は、NPO野良坊の平川さんのご指導の下、スタッフ総出でケミレスタウンの花壇にビオラ・パンジー・なでしこを1000株ほど植えました。
苗は千葉大学環境健康フィールド科学センターの渡辺均先生がご寄贈くださいました。本当にいつもありがとうございます。平川さんが花壇を耕運機で耕して準備してくださったおかげで、土がとても柔らかく作業しやすい状態でした。ありがとうございました。
1000株の苗はそんなに多く見えなかったのですが、実際に植え始めてみると結構大変でした。閑散としていた花壇ですが、3時間の作業の後には見違えるようになりました。これから冬に向けて、色とりどりのお花が咲いてくれることでしょう。
2008年12月2日火曜日
国立台湾大学Chan先生が来訪されました。
11月29日、国立台湾大学のChan先生と韓国の先生がケミレスタウンを見学においでになりました。Chan先生は、10月に開催された千葉大学・台湾大学共催の「サステイナブル健康科学集中講義」をアレンジしてくださった先生で私たちの台湾訪問の際には大変お世話になりました。今回は、東京大学とのお仕事で来日されていたのですが、是非ケミレスタウンをご覧になりたいというご希望で千葉大学へおいでになりました。両国の先生ともケミレスタウンには大変興味と関心をもっていただき、将来的に共同で実験、調査と教育プログラムを進めていきたいということで意見が一致しました。
Chan先生は29日の夜、文京区の鴎外荘にお泊りになるとのことで、ケミレスタウンのメンバーは鴎外荘で夕食をご一緒しました。この鴎外荘は、森鴎外の旧居でとても丁寧に補修、維持されて、現在宴席などに使われています。「舞姫」を執筆したとされる部屋も「舞姫の間」として残されています。この部屋からはお庭が見渡せ、古い感じがとても素敵です。また、縁側のガラスも厚みと凹凸のある古いガラスでとてもきれいでした。Chan先生はこの鴎外荘や文京区付近をとても気に入られ、翌朝ご帰国の前にもまわりを散歩されたそうです。今回、Chan先生とは、サステナビリティ学の教育プログラムから、現在、台湾で大変話題になっている映画(「海角7号」という映画でとても感動的だそうです。Chan先生のアシスタントの方はなんとすでに7回も観られたとか。)の話までたくさんのお話ができました。 また近いうちにお目にかかってお話をする機会があることを祈っています。再見!
2008年11月25日火曜日
11/21ギャラリー日記「11月の来館者数、オープン以来最高の300人」
ケミレスギャラリーはすでにお知らせしているとおり、現在休館中ですが、11月1日から11月20日までの20日間で、来場者数が300人に達していたことがわかりました。
この「300人」は7月にギャラリーがオープンして以来、1か月間の来場者数として過去最高です!
今月は千葉大センター祭(オープンキャンパス)や公開講座、見学会などイベントが多かったことが来場者数が増えた大きな理由です。
千葉大センター祭は、シックハウス症候群についてほとんど関心がなかった方々にもギャラリーを見学していただくよい機会になりました。
一方、公開講座や見学会などの際には住環境に関する多くの専門家の方々に見学していただきました。
ケミレスギャラリーは、シックハウスについて全く関心がない一般の方々が、シックハウスを知り、シックハウスを防ぐ方法を見つける場であると同時に、住環境に関するあらゆる分野の専門家の方々が正しい知識を深め、解決の方法を探ることができる場でありたいと考えています。
つまり、一般の方も専門の方もどちらも対象としたギャラリーです。
来春の再オープンに向けて、さらに内容を充実させたギャラリーをお見せできるように全力で準備したいと考えております。
再オープンしたケミレスギャラリーもどうぞよろしくお願い申し上げます。受付H
11月に開催された主な公開講座、見学会等
●千葉大学センター祭(11月3日)
●環境共生住宅推進協議会様によるケミレスタウン見学会(11月12日)
●NPOサステイナブル・コミュニティー研究所様、NPO地域再創生プログラム様、NPOにっぽんミュージアム様、3つのNPO合同によるケミレスタウン見学会(11月15日)
●千葉大学大学院医学研究院環境生命医学講座主催の公開講座(11月17日)
●株式会社高千穂様のゲストハウス見学会(11月20日)
この「300人」は7月にギャラリーがオープンして以来、1か月間の来場者数として過去最高です!
今月は千葉大センター祭(オープンキャンパス)や公開講座、見学会などイベントが多かったことが来場者数が増えた大きな理由です。
千葉大センター祭は、シックハウス症候群についてほとんど関心がなかった方々にもギャラリーを見学していただくよい機会になりました。
一方、公開講座や見学会などの際には住環境に関する多くの専門家の方々に見学していただきました。
ケミレスギャラリーは、シックハウスについて全く関心がない一般の方々が、シックハウスを知り、シックハウスを防ぐ方法を見つける場であると同時に、住環境に関するあらゆる分野の専門家の方々が正しい知識を深め、解決の方法を探ることができる場でありたいと考えています。
つまり、一般の方も専門の方もどちらも対象としたギャラリーです。
来春の再オープンに向けて、さらに内容を充実させたギャラリーをお見せできるように全力で準備したいと考えております。
再オープンしたケミレスギャラリーもどうぞよろしくお願い申し上げます。受付H
11月に開催された主な公開講座、見学会等
●千葉大学センター祭(11月3日)
●環境共生住宅推進協議会様によるケミレスタウン見学会(11月12日)
●NPOサステイナブル・コミュニティー研究所様、NPO地域再創生プログラム様、NPOにっぽんミュージアム様、3つのNPO合同によるケミレスタウン見学会(11月15日)
●千葉大学大学院医学研究院環境生命医学講座主催の公開講座(11月17日)
●株式会社高千穂様のゲストハウス見学会(11月20日)
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ケミレス・ギャラリー休館
来春再オープン予定
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2008年11月23日日曜日
バファリン&ムヒSの奇跡
私の化粧ポーチには、お化粧品以外にも風邪薬や頭痛薬、かゆみ止めのクリーム「ムヒS」などが一緒に入っています。かゆみ止め?と思われるかもしれませんが、先日のブログにも書いたとおり、なにしろ蚊に好かれるタイプなので、よくかゆみ止めが必要になるからです。
先日も、見学会のときに説明しながら目の前に立っている人の耳に蚊が止まったのを見てじっとしていられず、その人の耳を「すみません!!」と叫びながらパチンとはたいてしまいました。さぞびっくりされたことでしょう。それで「皆さん、この辺りは緑が多いので、蚊もたくさんいます。もうすっかり涼しくなったのですが、まだまだ元気に飛び回っていますから、気をつけてくださいね」と説明したのです。
ところがその10分後、自分の足が刺されていました。「なんかかゆいなあー」と気づいたときにはすでに遅し・・・。それで、いつも持ち歩いているムヒSをポーチから取り出そうとしたら、画像のとおり、クリームの入ったチューブのキャップに、頭痛薬バファリンがぴったりと挟まっていたのです!すごいでしょ?
はめようと思ってもなかなかはまらないと思うのに、ぴったんことはまってしまい、取れません。ポーチの中に長いこと入れている間に、バファリンがアルミのケースからはずれ、しかもムヒSのキャップの頭にちょうどはまってしまったのでした。
こんなことってあるんですねー。戸髙
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ケミレス・ギャラリー休館
来春再オープン予定
詳細についてはこちらをご覧ください
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2008年11月18日火曜日
環境医学診療科の引っ越しをしました
環境医学診療科は11月末からリフォームにはいる予定で、18日(火)に引っ越しをおこないました。診療機器や什器などあっという間に運び出され、講義室に移されました。そのあとは広くて明るい空間と なりましたが、すぐに内装の解体に入ります。リフォーム工事期間中は残念ですがギャラリーや講義室は一般の方はご覧いただけません。
どなたにも心地よく感じていただける空間、環境をめざして工事をすすめていきます。来春のギャラリーや診療所の再オープンが楽しみです。
どなたにも心地よく感じていただける空間、環境をめざして工事をすすめていきます。来春のギャラリーや診療所の再オープンが楽しみです。
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ケミレス・ギャラリー休館
来春再オープン予定
詳細についてはこちらをご覧ください
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2008年11月17日月曜日
公開講座「シックハウス症候群を知っていますか?」を開催しました
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平成20年度厚生労働科学特別研究事業
「シックハウス症候群の診断・治療法及び具体的対応方策に関する研究」分担研究
『シックハウス症候群を知っていますか?
-基礎知識から人材育成まで-』
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2008年11月17日(月)に千葉大学大学院医学研究院環境生命医学講座主催の公開講座を開催いたしました。当日は、40名を超える方々がご参加くださいまして、会場となったシックスクール対応のテーマ棟講義室は満員となりました。
今回の公開講座には、 健康事業総合財団東京顕微鏡院技術参与 瀬戸博先生、北里大学大学院薬学研究科教授 坂部貢先生をお招きしまして、シックハウス症候群に関してより一層深い内容のお話をしていただきました。
講演に続き、ご参加の皆様にはケミレス・ギャラリー及びケミレスタウン実験棟(戸建住宅モデル)を見学していただきました。
平成20年度厚生労働科学特別研究事業
「シックハウス症候群の診断・治療法及び具体的対応方策に関する研究」分担研究
『シックハウス症候群を知っていますか?
-基礎知識から人材育成まで-』
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2008年11月17日(月)に千葉大学大学院医学研究院環境生命医学講座主催の公開講座を開催いたしました。当日は、40名を超える方々がご参加くださいまして、会場となったシックスクール対応のテーマ棟講義室は満員となりました。
今回の公開講座には、 健康事業総合財団東京顕微鏡院技術参与 瀬戸博先生、北里大学大学院薬学研究科教授 坂部貢先生をお招きしまして、シックハウス症候群に関してより一層深い内容のお話をしていただきました。
講演に続き、ご参加の皆様にはケミレス・ギャラリー及びケミレスタウン実験棟(戸建住宅モデル)を見学していただきました。
≪ケミレスタウン 実験棟(戸建住宅モデル) 見学≫
【プログラム】
13:00-13:10
挨拶 千葉大学大学院医学研究院 教授 森千里
13:10-13:45
シックハウス症候群の定義と現状
千葉大学環境健康フィールド科学センター助教戸髙恵美子
13:45-14:30
シックハウス症候群の原因となる主な化学物質について
健康事業総合財団東京顕微鏡院 技術参与 瀬戸博
14:30-15:00
シックハウス症候群への予防医学的対応
千葉大学大学院医学研究院 教授 森千里
15:00-15:30
シックハウス症候群の最近の動向
北里大学大学院薬学研究科 教授 坂部貢
15:30-16:30
ケミレスタウン(化学物質を低減した街づくり)の見学
【プログラム】
13:00-13:10
挨拶 千葉大学大学院医学研究院 教授 森千里
13:10-13:45
シックハウス症候群の定義と現状
千葉大学環境健康フィールド科学センター助教戸髙恵美子
13:45-14:30
シックハウス症候群の原因となる主な化学物質について
健康事業総合財団東京顕微鏡院 技術参与 瀬戸博
14:30-15:00
シックハウス症候群への予防医学的対応
千葉大学大学院医学研究院 教授 森千里
15:00-15:30
シックハウス症候群の最近の動向
北里大学大学院薬学研究科 教授 坂部貢
15:30-16:30
ケミレスタウン(化学物質を低減した街づくり)の見学
ジャーマンデーとドイツ大使館でのレセプションパーティ
東京ビッグサイトで開催された第30回ジャパンホーム&ビルディングショーで、ジャーマンデー(http://www.jma.or.jp/JHBS/raijo/04.html#german)の催しが11月13日(木)にあり、森教授が「未来世代の街づくり:ケミレスタウンプロジェクト」というタイトルで基調講演をおこないました。 この講演会は日独の同時通訳がはいり、日本、ドイツの方がたくさん講演を聴きに来てくださいました。 特に環境改善型予防医学を軸としたケミレスタウンの街づくりには多くの関心が寄せられ、講演後も森教授はドイツ人の住宅関係、コンサルタント、新聞記者たちに取り囲まれ質問攻めにあっていました。 また、森先生の曾祖父、森鴎外はドイツに医学の勉強のために留学していたこと、ベルリンには鴎外の記念館があること、鴎外の子供、孫はドイツ人の名前がつけられていることなど、大変ドイツと縁が深いといったお話にも皆さん大変興味を持たれたようでした。
ケミレスタウンプロジェクトでも 8月にドイツ・フライブルクを訪問し情報交換会を持ったところ、室内環境と健康に関して全く別々にでしたが、同時期に同じ方向を向いて進んでいることを知りとても驚きました。ドイツの方たちとは、これからもお互いに情報交換や交流を通して、未来世代の健康や安全な環境を考えた街づくりに取り組んでいきたいと思います。
この日の夕方は、森教授、戸高助教、中岡は広尾にあるドイツ大使館のレセプションパーティに出席しました。広尾というところは、大使館などが多くあり、日本にいながら外国にいるような雰囲気が漂っています。行き交う人の話す言葉は、日本語でないことのほうが多く、すっかりお上りさん状態の私たち(というか私だけ?)は、おしゃれなお店やスーパーマーケットをきょろきょろと見回し、歓声をあげてしまいました。
大使館はさすがにセキュリティが厳しく、私たちはひとりひとりチェックをされたあと、二重の鉄の扉(!)を通り抜けて到着したのは、高い吹き抜けの明るいホールでした。吹き抜けの部分にはロープが何重かに張り巡らされ靴が何十足かぶらさがっていましたが、これを見たときの私たちの顔には「???」が浮かんでいたことと思います。(あとでこれはモダンアートの展示だということがわかりました。)レセプションパーティは和やかで、ドイツの方のあたたかなおもてなしでとても気持ちよく過ごすことができました。食事や飲み物、会話などすみずみまで気が配られており、今まで、ドイツの人に対しての、「堅い、まじめ」というイメージに明るくてユーモアがあり、親切というイメージが加わりました。
ケミレスタウンプロジェクトとドイツのつながりはどんどん深くなっているような気がします。さらなる日独交流を通して、サステイナブルな社会と地球の未来をともに考え、行動していくことができたらと願っています。
中岡(サステイナビリティ学アソシエーション研究員)
ケミレスタウンプロジェクトでも 8月にドイツ・フライブルクを訪問し情報交換会を持ったところ、室内環境と健康に関して全く別々にでしたが、同時期に同じ方向を向いて進んでいることを知りとても驚きました。ドイツの方たちとは、これからもお互いに情報交換や交流を通して、未来世代の健康や安全な環境を考えた街づくりに取り組んでいきたいと思います。
この日の夕方は、森教授、戸高助教、中岡は広尾にあるドイツ大使館のレセプションパーティに出席しました。広尾というところは、大使館などが多くあり、日本にいながら外国にいるような雰囲気が漂っています。行き交う人の話す言葉は、日本語でないことのほうが多く、すっかりお上りさん状態の私たち(というか私だけ?)は、おしゃれなお店やスーパーマーケットをきょろきょろと見回し、歓声をあげてしまいました。
大使館はさすがにセキュリティが厳しく、私たちはひとりひとりチェックをされたあと、二重の鉄の扉(!)を通り抜けて到着したのは、高い吹き抜けの明るいホールでした。吹き抜けの部分にはロープが何重かに張り巡らされ靴が何十足かぶらさがっていましたが、これを見たときの私たちの顔には「???」が浮かんでいたことと思います。(あとでこれはモダンアートの展示だということがわかりました。)レセプションパーティは和やかで、ドイツの方のあたたかなおもてなしでとても気持ちよく過ごすことができました。食事や飲み物、会話などすみずみまで気が配られており、今まで、ドイツの人に対しての、「堅い、まじめ」というイメージに明るくてユーモアがあり、親切というイメージが加わりました。
ケミレスタウンプロジェクトとドイツのつながりはどんどん深くなっているような気がします。さらなる日独交流を通して、サステイナブルな社会と地球の未来をともに考え、行動していくことができたらと願っています。
中岡(サステイナビリティ学アソシエーション研究員)
2008年11月16日日曜日
11/15(土) 3NPO様 ケミレスタウン見学会・シンポジウム
11月15日に、NPOサステイナブル・コミュニティー研究所様、NPO地域再創生プログラム様、NPOにっぽんミュージアム様、3つのNPO合同によるケミレスタウン見学会が行われました。
参加者の皆様は、戸高助教による「シックハウス症候群の定義と現状」、続いて森教授による「シックハウス症候群への予防医学的対応」の説明をお聞きになりました。
説明の後、2時間ほどかけてケミレス・ギャラリー、ケミレスタウン内の4棟の実証実験棟(ゲストハウス)を熱心に見学されました。(写真はケミレスギャラリーの説明風景)
見学の後、NPOサステイナブル・コミュニティ研究所理事長である川村健一様と森教授、戸高助教による対談をおこない、最後に講師・参加者全員による交流会を行いました。
参加者の皆様は、戸高助教による「シックハウス症候群の定義と現状」、続いて森教授による「シックハウス症候群への予防医学的対応」の説明をお聞きになりました。
説明の後、2時間ほどかけてケミレス・ギャラリー、ケミレスタウン内の4棟の実証実験棟(ゲストハウス)を熱心に見学されました。(写真はケミレスギャラリーの説明風景)
見学の後、NPOサステイナブル・コミュニティ研究所理事長である川村健一様と森教授、戸高助教による対談をおこない、最後に講師・参加者全員による交流会を行いました。
2008年11月14日金曜日
11/14 ギャラリー日記 「休館させていただきます」
絵に描いたような秋晴れです。
ケミレス・ギャラリーに向かうため、柏の葉キャンパス駅に降り立ったとたん、 きらきら輝く赤く染まった木が目に飛び込んできました。あんまりきれいだったので思わず1枚撮りました。
写真の建物は「ららぽーと柏の葉」です。
ケミレス・ギャラリーへはこの「ららぽーと柏の葉」の正面入り口(写真の真ん中あたり)を入って、真っ直ぐ通り抜け、「千葉大学出口」から出る、というルートが分かりやすくて、近道です。
といっても、ギャラリーは2階の診療科改装工事のため、来年2月まで休館させていただきます。少しずつ来館者の方々も増えてきた今、休館するのは大変残念で、また近々来館を予定していた方々に対して本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
来年の再オープンの頃は、写真の紅葉はすっかり落ちて景色ががらっと変わっていることと思います。
来年、皆様にギャラリーでお会いできるのを楽しみにしております。 時節柄、くれぐれもお体をご自愛ください。受付H
ケミレス・ギャラリー開館日
2008年11月15日(土) 休館
11月16日(日) 休館
11月17日(月) 開館 13時~16時30分
2009年 2月 オープン予定。日時などが決まり次第ホームページに掲載いたします。
ケミレス・ギャラリーに向かうため、柏の葉キャンパス駅に降り立ったとたん、 きらきら輝く赤く染まった木が目に飛び込んできました。あんまりきれいだったので思わず1枚撮りました。
写真の建物は「ららぽーと柏の葉」です。
ケミレス・ギャラリーへはこの「ららぽーと柏の葉」の正面入り口(写真の真ん中あたり)を入って、真っ直ぐ通り抜け、「千葉大学出口」から出る、というルートが分かりやすくて、近道です。
といっても、ギャラリーは2階の診療科改装工事のため、来年2月まで休館させていただきます。少しずつ来館者の方々も増えてきた今、休館するのは大変残念で、また近々来館を予定していた方々に対して本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
来年の再オープンの頃は、写真の紅葉はすっかり落ちて景色ががらっと変わっていることと思います。
来年、皆様にギャラリーでお会いできるのを楽しみにしております。 時節柄、くれぐれもお体をご自愛ください。受付H
ケミレス・ギャラリー開館日
2008年11月15日(土) 休館
11月16日(日) 休館
11月17日(月) 開館 13時~16時30分
2009年 2月 オープン予定。日時などが決まり次第ホームページに掲載いたします。
2008年11月12日水曜日
11/12(水) 環境共生住宅推進協議会様 ケミレスタウン見学会
11月12日に、環境共生住宅推進協議会様によるケミレスタウン見学会が行われました。
参加者の皆様は、まずテーマ棟2階にあるシックスクール対策を考慮した講義室で、森教授による「ケミレスタウンプロジェクトについて」の説明をお聞きになりました。
その後、ケミレス・ギャラリー、ケミレスタウン内の実験棟(ゲストハウス)を熱心に見学されました。最後に、皆様からのご質問に戸髙助教が回答して見学会は終了いたしました。
←皆様がテーマ棟を出られて実験棟に向かうところです。ケミレスタウンテーマ棟の南側に、4棟の実験棟が並んでいます。
参加者の皆様は、まずテーマ棟2階にあるシックスクール対策を考慮した講義室で、森教授による「ケミレスタウンプロジェクトについて」の説明をお聞きになりました。
その後、ケミレス・ギャラリー、ケミレスタウン内の実験棟(ゲストハウス)を熱心に見学されました。最後に、皆様からのご質問に戸髙助教が回答して見学会は終了いたしました。
←皆様がテーマ棟を出られて実験棟に向かうところです。ケミレスタウンテーマ棟の南側に、4棟の実験棟が並んでいます。
2008年11月10日月曜日
森教授の原稿が週刊エコノミストに掲載(11月25日号)
ケミレスタウン・プロジェクトを率いる森千里・千葉大学大学院医学研究院教授の原稿が、週刊エコノミスト(毎日新聞社刊)に掲載されます。本年11月25日付け号です。同誌の「学者が斬る」というコーナーに掲載されるもので、タイトルは「シックハウス症候群の深刻」。
ご興味のある方は、立ち読みでも結構ですので是非お読みください。内容は、業界ではすでに終息した問題と考えられがちな「シックハウス症候群」ですが、現実には被害者は出続けていること、根本的な対策が必要であることなどを訴えたものです。先月末には、国民生活センターが、過去4年間にシックハウスに関する苦情が1000件以上寄せられていると発表しており、やはり、とうてい終息した問題とは思えません。
実は私も、家具でシックハウスになった経験があるのですが、国民生活センターにはわざわざ届けませんでした。実際にはもっと多くの方が被害にあっているのではないかと思います。もっともっと多くの人に、シックハウスの問題、毎日休みなく呼吸し続ける室内空気の安全性の大事さに気づいてほしいと思います。国民生活センターの発表内容については、以下のHPをご覧ください。(戸高恵美子 千葉大学環境健康フィールド科学センター 助教)
ご興味のある方は、立ち読みでも結構ですので是非お読みください。内容は、業界ではすでに終息した問題と考えられがちな「シックハウス症候群」ですが、現実には被害者は出続けていること、根本的な対策が必要であることなどを訴えたものです。先月末には、国民生活センターが、過去4年間にシックハウスに関する苦情が1000件以上寄せられていると発表しており、やはり、とうてい終息した問題とは思えません。
実は私も、家具でシックハウスになった経験があるのですが、国民生活センターにはわざわざ届けませんでした。実際にはもっと多くの方が被害にあっているのではないかと思います。もっともっと多くの人に、シックハウスの問題、毎日休みなく呼吸し続ける室内空気の安全性の大事さに気づいてほしいと思います。国民生活センターの発表内容については、以下のHPをご覧ください。(戸高恵美子 千葉大学環境健康フィールド科学センター 助教)
台湾出張日記(2008年10月22日~25日)
10月22日から25日まで森教授、戸高助教と中岡は、国立台湾大学公共衛生学院で開催された千葉大学・台湾大学合同の大学院課程「サステイナブル環境健康科学集中講義」に参加するため台湾台北市を訪問しました。
集中講義に先立ち、台湾教育省(日本の文部科学省)を訪問し、台湾におけるサステイナビリティに関する取り組みについて説明を受けたあと、実際に実践している台北市南部の小学校を訪問しました。この小学校を訪問する前は「なんで私たちが小学校へ行くの??」という声がちらほら聞こえていましたが、教職員、PTA、地域の人たちが本当に熱心に環境問題に取り組んでいること、その取り組みが現実に成果となってきていることを目の当 たりにしてみると訪問者一同感心することしきりでした。その上、給食をごちそうになったり、お昼寝をしている子供たちを見たり(台湾では給食の後はお昼寝の時間があります。)した後では「来てよかったね。」とみんな喜んでいました。
小学校訪問の後は、国立台湾師範大学でグリーンルーフやエコガーデンなどを見せていただきました。グリーンルーフとは大学建物の屋上で緑化を進めているところで、野菜を育てたり、太陽熱を利用して料理ができる器具や雨水を利用したシャワーなどがあり学生たちのパーティなど使われているそうです。エコガーデンは雨の多い台北特有の気候に配慮されてつくられており、排水を濾過させた水を使用したり、浄化作用のある水生植物を育てたりして工夫されたエコポンド(池)がありました。 このエコガーデンがある一角は緑が濃くて、暑い (10月末でしたが日本の夏のような気候でした。) 台北でも涼やかな風が吹いていました。
集中講義は10月24日、国立台湾大学公共衛生学院で行われました。学部長のChiang先生のご挨拶からはじまり、森教授、戸高助教の「サステイナブル環境健康科学」についての背景と将来のビジョン、ケミレスタウンの説明がありました。国立台湾大学ではすでに大学院においてサステイナビリティ学についてのコースがスタートしているそうですが、森教授の提唱する「サステイナブル環境健康科学」について、また、ケミレスタウンについては、多くの学生に関心と興味を抱いていただいたようでした。
その後、公衆衛生学について台湾、日本、アメリカのそれぞれの国の背景、概念、現状について国立台湾大学Chan 教授、ミネソタ大学Toscano教授、千葉大学の羽田教授から講義がありました。これらの講義は3カ国の公衆衛生学の講義を続けて受講することができるという素晴らしい機会でしたし、国の歴史や事情、国民性によって考え方、取り組み方に違いがあることがよくわかり大変印象深いものでした。
集中講義では、そのほかに、台湾における気管支喘息、アレルギー性鼻炎およびアトピー性湿疹の現状、環境疫学の講義が国立台湾大学病院のGuo教授から、食の安全性に関する知見と食品分析方法の最新の動向について国立台湾大学Chen副教授から、台湾における作業領域での安全な曝露指針の提案と題し、作業領域下でのリスクアセスメントについての講義がWu副教授からありました。どれも最新の情報が公表され、興味深いものでした。
この集中講義は、ほとんど休みなく行われ、ハードな講義ではありましたが、熱心な先生方のおかげで、受講した千葉大学、国立台湾大学の大学院生にとっては素晴らしい経験となりました。また、講義終了後、両国の大学院生たちがスピーチを行い、情報交換もでき中身の濃い一日でした。
集中講義の開催を快く引き受けてくださったChiang学部長、集中講義をアレンジしてくださったChan教授、いつもにこやかに迎えてくださるLin教授、緻密な作業と細やかな心遣いをしていただいたChan研究室のアシスタントのTzu-Peiさん、Donnaさん、およびRo-Tinさん、Maggieさんをはじめとする国立台湾大学大学院生のみなさん、素晴らしい時間をありがとうございました。これからも情報を交換しながら、サステイナブル健康科学の概念を広め、未来世代の環境と健康を守るために、一歩ずつ前へ進んで行けたらと願っています。
今回の台湾訪問では、集中講義以外にも、視察をさせていただいた台湾教育省や小学校の関係者の皆様、国立台湾大学医学部解剖教室の皆様、ありがとうございました。近いうちに皆様に、ケミレスタウンをご案内する機会があればと思います。ぜひ日本に遊びにいらしてください。
中岡(千葉大学サスティナビィリティ学アソシエーション研究員)
集中講義に先立ち、台湾教育省(日本の文部科学省)を訪問し、台湾におけるサステイナビリティに関する取り組みについて説明を受けたあと、実際に実践している台北市南部の小学校を訪問しました。この小学校を訪問する前は「なんで私たちが小学校へ行くの??」という声がちらほら聞こえていましたが、教職員、PTA、地域の人たちが本当に熱心に環境問題に取り組んでいること、その取り組みが現実に成果となってきていることを目の当 たりにしてみると訪問者一同感心することしきりでした。その上、給食をごちそうになったり、お昼寝をしている子供たちを見たり(台湾では給食の後はお昼寝の時間があります。)した後では「来てよかったね。」とみんな喜んでいました。
小学校訪問の後は、国立台湾師範大学でグリーンルーフやエコガーデンなどを見せていただきました。グリーンルーフとは大学建物の屋上で緑化を進めているところで、野菜を育てたり、太陽熱を利用して料理ができる器具や雨水を利用したシャワーなどがあり学生たちのパーティなど使われているそうです。エコガーデンは雨の多い台北特有の気候に配慮されてつくられており、排水を濾過させた水を使用したり、浄化作用のある水生植物を育てたりして工夫されたエコポンド(池)がありました。 このエコガーデンがある一角は緑が濃くて、暑い (10月末でしたが日本の夏のような気候でした。) 台北でも涼やかな風が吹いていました。
集中講義は10月24日、国立台湾大学公共衛生学院で行われました。学部長のChiang先生のご挨拶からはじまり、森教授、戸高助教の「サステイナブル環境健康科学」についての背景と将来のビジョン、ケミレスタウンの説明がありました。国立台湾大学ではすでに大学院においてサステイナビリティ学についてのコースがスタートしているそうですが、森教授の提唱する「サステイナブル環境健康科学」について、また、ケミレスタウンについては、多くの学生に関心と興味を抱いていただいたようでした。
その後、公衆衛生学について台湾、日本、アメリカのそれぞれの国の背景、概念、現状について国立台湾大学Chan 教授、ミネソタ大学Toscano教授、千葉大学の羽田教授から講義がありました。これらの講義は3カ国の公衆衛生学の講義を続けて受講することができるという素晴らしい機会でしたし、国の歴史や事情、国民性によって考え方、取り組み方に違いがあることがよくわかり大変印象深いものでした。
集中講義では、そのほかに、台湾における気管支喘息、アレルギー性鼻炎およびアトピー性湿疹の現状、環境疫学の講義が国立台湾大学病院のGuo教授から、食の安全性に関する知見と食品分析方法の最新の動向について国立台湾大学Chen副教授から、台湾における作業領域での安全な曝露指針の提案と題し、作業領域下でのリスクアセスメントについての講義がWu副教授からありました。どれも最新の情報が公表され、興味深いものでした。
この集中講義は、ほとんど休みなく行われ、ハードな講義ではありましたが、熱心な先生方のおかげで、受講した千葉大学、国立台湾大学の大学院生にとっては素晴らしい経験となりました。また、講義終了後、両国の大学院生たちがスピーチを行い、情報交換もでき中身の濃い一日でした。
集中講義の開催を快く引き受けてくださったChiang学部長、集中講義をアレンジしてくださったChan教授、いつもにこやかに迎えてくださるLin教授、緻密な作業と細やかな心遣いをしていただいたChan研究室のアシスタントのTzu-Peiさん、Donnaさん、およびRo-Tinさん、Maggieさんをはじめとする国立台湾大学大学院生のみなさん、素晴らしい時間をありがとうございました。これからも情報を交換しながら、サステイナブル健康科学の概念を広め、未来世代の環境と健康を守るために、一歩ずつ前へ進んで行けたらと願っています。
今回の台湾訪問では、集中講義以外にも、視察をさせていただいた台湾教育省や小学校の関係者の皆様、国立台湾大学医学部解剖教室の皆様、ありがとうございました。近いうちに皆様に、ケミレスタウンをご案内する機会があればと思います。ぜひ日本に遊びにいらしてください。
中岡(千葉大学サスティナビィリティ学アソシエーション研究員)
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