12月13日(土)星稜会館、14日(日)東京ビッグサイトで開催された環境ホルモン学会第11回研究発表会に参加し、「環境改善型予防医学としての街づくり―ケミレスタウン・プロジェクト」というタイトルでポスター発表を行いました。この発表会では内分泌撹乱化学物質の評価法、分析法、対策技術およびヒト、動物、生態系への影響について多くの知見が示されましたが、胎児期の化学物質の曝露がヒトの脳神経発達や行動に与える影響についての検討など興味深い発表が多くありました。
また、14日午後、15日(月)は環境省の「化学物質の環境リスクに関する国際シンポジウム」に参加しました。このシンポジウムのサブタイトルは ~未来に翔く子どもたちのために~ というもので、子どもの環境保健がテーマになっており、日本および世界の小児をとりまく環境や健康保健への取り組み、現状についての講演が行われました。また環境省では2010年から2025年までの15年間実施される予定の小児の疫学調査について検討が始まっているとのことで、世界の疫学調査の実態や方法についての報告などがありました。環境省のコホート調査は6万人規模の参加を目標とした大規模な調査となるそうです。この調査で正確な科学データが集められ、成果が公表されて、これからの子どもたちの健康増進がすすめられることを願っています。