2008年10月31日金曜日

ドイツ―日本情報交換会のレポート

8月にドイツ フライブルク市で行いました情報交換会の様子が、下記のセンチネルハウスのブログに掲載されています。先日、ブログ内容の日本語訳が届きましたので掲載いたします。

http://blog.sentinel-haus.eu/2008/09/erstes-resuemee-des-deutsch-japanischen-informationsautauschs/

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ドイツ―日本情報交換会のレポート
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 フライブルグ大学環境医学・病院衛生研究所とセンティネルハウス社により、日本から千葉大学の森千里教授を団長とする7人の専門家が招かれ、2日間にわたって会議が行われた。ドイツからフライブルグ大学室内毒物学研究室のGminski教授とそのメンバー、環境医学連盟の委員長Bartram博士、ケルンのエコ研究所所長Kübart博士、フライブルグ・センティネルハウス研究所員5人が参加した。

議題とまとめ:

 まず両国の法律的状況の比較から、日本では基本的に室内環境に照らし合わせて厳しい法的規制があり、特に室内有害物質の危険評価としてVOC、他にスティロール、グリコールと微粒子などがあげられた。

 自然界に存在するVOCたとえば木材原料から出るテルペン等は、アレルギー患者だけではなく普通の人々にも健康被害を与える点について、基本的な意見の一致をみた。

 他の議題としては建物の認証制度について、特に建材についてヨーロッパの国際認証機関:ネイチャープラスの品質表示の優位性に関してSpritzendorfer氏が説明を行った。(インターネットによる判定基準の公開、完全な製品表示と包括的な揮発性物質検査の義務付け‥)

 VOCが人間の肺細胞に与える影響についての見学会では、大学での室内環境に関する広範囲にわたる実践的プログラムと高度な設備機器は全員を魅了した。

 ドイツ連邦環境基金のパイロットプロジェクト(2005~2006)であったVogelnest(小鳥の巣)の見学にあたって、日本からの参加者はその揮発性物質の少なさに大きな関心を寄せていた。センティネルハウス代表Peter Bachmannは、質の高い良心的な工務店が、最も薄い濃度の溶剤を使用し、徹底した製品選択と作業員の教育を並行して行えば、揮発物質を最小限にできることをこのプロジェクトで証明した。
さらに今回の見学会では使用建材に大きな関心がもたれ、日本でも情報が広まるためには英語のパンフレットが必要とされた。

 最後に日本からの訪問団との将来にわたる定期的な情報交換の開催が決定された。さらに「健康住宅」会議2009への参加が表明された。

早々に御礼のメールが日本から届いたのでここに掲載させて頂く。

「Bachmann, Spritzendorfer様

フライブルグからの旅行を終え日曜日に帰国しました。とくにフライブルグ大学での充実した会議を持てたことに感謝いたします。そこで我々は多くのものを学びとりました。大変有難うございました。

もし我々にできることがあれば、お気軽にご連絡ください。またお会いできること、今後さらに活発な情報交換が行われることを期待しております。」