2008年10月2日木曜日

ケミレスタウンの子ウサギちゃんに想う

助教の戸髙です。ケミレスタウンのある千葉大学柏の葉キャンパスは、つくばエクスプレスの「柏の葉キャンパス駅」から徒歩5分という場所ですが、まだ大学の中には雑木林が残っています。私がこのキャンパスに着任した4年ほど前までは、まだ駅もなく、はてしなく潅木や雑木林が一面に広がっており、ところどころ湧き水が出て湿地帯みたいなところもありました。

新しい鉄道が敷かれ、木が倒されて平地になって、湧き水がわいていたところも埋められて、たちまち「都市」のようになってきました。

大学キャンパス内はそれでもまだ雑木林が残っていて、たくさんの小動物が暮らしています。昨年は、キジのつがいがトコトコとキャンパスの中を仲良く歩いているのを見ました。天然のキジを見たのも初めてでしたが、つがいで仲良く歩いているのには驚きました。ところが、今年は結局一度も見ることがありませんでした。大学の敷地が広いといっても、たくさんの種類の動物や鳥が暮らしていくには十分な広さではありません。こうやって、徐々に生き物も減っていくものと思われます。

先日は、園芸学部の学生さんたちが、実習で、ケミレスタウンの花壇の手入れをしてくれました。すると、花壇の一つに、なんとかわいい子ウサギちゃんが2羽、隠れていたのだそうです。

ケミレスタウンでは、除草剤が使えないので雑草の手入れが容易ではありません。園芸学部の学生さんたちが手伝ってくれるので、お花もきれいに植栽していただけ、雑草も取っていただけます。

私もウサギを見たかったです。しかも、私はウサギ年なので、特にウサギが大好きなのです。この世にウサギ以上にかわいらしい動物がいるでしょうか。十二支の中で、ウサギ年に当たって、本当によかったです。ちなみに私の妹は蛇、姉は牛で、それを思うたび、「あーウサギちゃんで良かった」とうれしくなるのです。

8月末にドイツに視察に行った際も、団地の中でウサギが飼われているのを見て、写真撮ってきました。

ケミレスタウンを訪れる方は、単にシックハウス症候群について学ぶだけではなく、周辺の環境を観察することで、たくさんのことを学ぶことができると思います。木曜日、金曜日の午後はテーマ棟1階ギャラリーも開いていますので、ぜひ一人でも多くの方に、見学していただきたいと思います。

戸髙恵美子(千葉大学環境健康フィールド科学センター 助教)