2008年10月31日金曜日

[ギャラリー日記]10/31(金) センター祭・オープンキャンパス「千葉大学は美味しい!」

ケミレス・ギャラリーがある千葉大学環境健康フィールド科学センターの木々もほんの少しずつですが、色づき始めました。来る11月3日(月)はここ千葉大学環境健康フィールド科学センターで「センター祭」
が行われます。

ここケミレス・ギャラリー前の原っぱがメイン会場になります。写真はギャラリーから見える準備の様子です。

チラシを見るとこの日、千葉大キャンパスは美味しいものであふれそうです。もちろん、人気の千葉大野菜や果物を販売されます。ランチもおまかせ。本格石釜ピザ、千葉大野菜たっぷりトン汁などなど美味しそうなものがいっぱいです。

普段なかなか聞くことのできない大学の講義を受けることもできます。ケミレス・ギャラリー、ゲストハウスも見学していただけます。

3連休最後の1日はぜひ千葉大学センター祭で思いっきり秋を楽しんでください。
詳しくはこちらをどうぞ。

国立台湾大学公共衛生学院へ出張

去る10月24日、国立台湾大学公共衛生学院と千葉大学は、環境健康科学修士課程集中講義を共催いたしました。今回の集中講義は台湾大学で開催となったため、千葉大学のメンバーは台湾へ出張いたしました。

台湾大学公共衛生学院では、かわいらしいウェルカムボードで歓迎していただきました。公共衛生学院の皆様、ありがとうございました。

ドイツ―日本情報交換会のレポート

8月にドイツ フライブルク市で行いました情報交換会の様子が、下記のセンチネルハウスのブログに掲載されています。先日、ブログ内容の日本語訳が届きましたので掲載いたします。

http://blog.sentinel-haus.eu/2008/09/erstes-resuemee-des-deutsch-japanischen-informationsautauschs/

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ドイツ―日本情報交換会のレポート
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 フライブルグ大学環境医学・病院衛生研究所とセンティネルハウス社により、日本から千葉大学の森千里教授を団長とする7人の専門家が招かれ、2日間にわたって会議が行われた。ドイツからフライブルグ大学室内毒物学研究室のGminski教授とそのメンバー、環境医学連盟の委員長Bartram博士、ケルンのエコ研究所所長Kübart博士、フライブルグ・センティネルハウス研究所員5人が参加した。

議題とまとめ:

 まず両国の法律的状況の比較から、日本では基本的に室内環境に照らし合わせて厳しい法的規制があり、特に室内有害物質の危険評価としてVOC、他にスティロール、グリコールと微粒子などがあげられた。

 自然界に存在するVOCたとえば木材原料から出るテルペン等は、アレルギー患者だけではなく普通の人々にも健康被害を与える点について、基本的な意見の一致をみた。

 他の議題としては建物の認証制度について、特に建材についてヨーロッパの国際認証機関:ネイチャープラスの品質表示の優位性に関してSpritzendorfer氏が説明を行った。(インターネットによる判定基準の公開、完全な製品表示と包括的な揮発性物質検査の義務付け‥)

 VOCが人間の肺細胞に与える影響についての見学会では、大学での室内環境に関する広範囲にわたる実践的プログラムと高度な設備機器は全員を魅了した。

 ドイツ連邦環境基金のパイロットプロジェクト(2005~2006)であったVogelnest(小鳥の巣)の見学にあたって、日本からの参加者はその揮発性物質の少なさに大きな関心を寄せていた。センティネルハウス代表Peter Bachmannは、質の高い良心的な工務店が、最も薄い濃度の溶剤を使用し、徹底した製品選択と作業員の教育を並行して行えば、揮発物質を最小限にできることをこのプロジェクトで証明した。
さらに今回の見学会では使用建材に大きな関心がもたれ、日本でも情報が広まるためには英語のパンフレットが必要とされた。

 最後に日本からの訪問団との将来にわたる定期的な情報交換の開催が決定された。さらに「健康住宅」会議2009への参加が表明された。

早々に御礼のメールが日本から届いたのでここに掲載させて頂く。

「Bachmann, Spritzendorfer様

フライブルグからの旅行を終え日曜日に帰国しました。とくにフライブルグ大学での充実した会議を持てたことに感謝いたします。そこで我々は多くのものを学びとりました。大変有難うございました。

もし我々にできることがあれば、お気軽にご連絡ください。またお会いできること、今後さらに活発な情報交換が行われることを期待しております。」

2008年10月21日火曜日

[ギャラリー日記]10/17(金) 陰と陽

が深まり、夕方5時になるとケミレス・ギャラリーも夕闇に包まれるようになりました。

暗闇に浮かぶギャラリーは昼間とは全く違う様子で佇んでいます。

陰があるから陽がある。陽があるから陰がある。

闇があるから光が浮き立つ。光があるから闇が浮き立つ。

ひんやりとした秋の夕闇のなか、柿林の中からシャッターを押しました。受付H




「旧白洲邸 武相荘−ぶあいそう」に行きました。

先週の連休、秋晴れに誘われて以前からずっと行きたかった「武相荘」に行ってきました。

「武相荘」は、白洲次郎氏と白洲正子氏ご夫妻の旧住居を一般に公開しているもので想像していたとおり、すてきなところでした。

次郎氏、正子氏それぞれが多くの人を引き付ける魅力にあふれていると同時に、お二人のパートナーとしての「関係」に多くの人が魅力を感じ、強いあこがれを持つのだということが、ここ「武相荘」を訪ねて改めてよくわかりました。

現代の若者にもあこがれの存在である白州次郎氏の、無条件にかっこよくて華やかな人物像の裏に創造を超えた孤独を感じ、胸が熱くなりました。

いずれにしても、このお二人をひとことで表せば「超かっこいい!」だと思います。

家に帰って白州正子氏の本をすぐに読み返したくなり、帰りの電車の中はウキウキ気分。 片道1時間半の近場なのに、すてきな小旅行となりました。

今回の「武相荘」行きは私が依然から白州正子さんファンだったことがまずありますが、ギャラリーとしての「武相荘」を見学したかった、という気持ちもありました。

「武相荘」と「ケミレス・ギャラリー」はその趣旨も趣も全く異なるものですが、「伝えたい強いものを一般に公開する」という点で共通するのではないかと思います。

この点でも学ぶことの多い「武相荘」行きでした。

写真はかやぶき屋根が美しい母屋と光線がきれいだったので思わず撮った紅葉前の紅葉(母屋前の庭)です。受付H

2008年10月20日月曜日

10月の実験

10月15日(水)~16日(木)にテーマ棟2階講義室において、19日(日)~20日(月)にプライベートゾーン(実験棟1~4) において、実験(空気中の化学物質測定)を行いました。

最近は17時過ぎると陽が沈み、プライベートゾーンは真っ暗です。気温も少しずつ下がってきました。

2008年10月18日土曜日

大学コンソーシアム柏 地域学リレー講座

柏市内や近隣の大学と柏市ほかで構成する大学コンソーシアム柏では、「地域で学ぶ 地域を学ぶ 地域に活かす―地域再発見! 自分再発見! !―」をテーマに、市民の皆さんに新たな学びの場を提供する「地域学リレー講座」を行っています。
http://www.city.kashiwa.lg.jp/events/course/20-0225relay/01.htm

「地域学リレー講座」10月18日の回は戸髙が担当させていただき、柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK) にて、「シックハウスを知っていますか?」という題目で講義いたしました。

2008年10月16日木曜日

ホワイトボード

イトーキさんに注文していたホワイトボード6台がケミレス・ギャラリーに届きました。組み立て上がった製品は、梱包を外したばかりだというのに、何の臭いもしませんでした。

あまりに無臭でしたので、臭いに敏感な戸髙がホワイトボードに抱きついて喜んでいました。製造工程で丁寧に製品を作ると、臭い(化学物質)が少なくなるのだそうです。

シックスクール対策 難しい原因の特定

毎日新聞記事
新教育の森:ほっかいどう シックスクール対策 難しい原因の特定 /北海道
http://mainichi.jp/hokkaido/kyouiku/news/20080829ddlk01100306000c.html

2008年10月15日水曜日

11月3日(祝) センター祭のお知らせ

11月3日(月・祝日)は、毎年恒例の、千葉大学環境健康フィールド科学センターの「センター祭」です。かつて千葉大学園芸学部の付属農場であったセンターで収穫された野菜や果物の販売があるほか、なかなか知ることのない大学の教員による市民向けの研究発表などを聞くことができます。近隣のNPOさんなどによる屋台も出ます。

NPOケミレスタウン推進協会でも、実験施設を広く一般に公開いたします。当日は、朝10時から午後3時まで、ゲストハウスを公開します。ケミレスタウンのテーマ棟1階ギャラリーで、以下の時間に簡単な説明をしますので、ご興味のある方はぜひお運びください。どなたでも参加できますし、もちろん無料です。昨年の見学会の様子はこちら(2007年11月3日)をご覧ください。 

【説明開始時間】2008年11月3日(祝日)
午前 10:00~ 10:30~ 11:00~ 11:30~
午後 13:30~ 14:00~ 14:30~

2008年10月14日火曜日

ケミレス・ギャラリーのパンフレットができました。

ケミレス・ギャラリーのパンフレットができました。パンフレットPDF版(A4両面印刷3つ折仕様)

パンフレットをご希望の方は、NPOケミレスタウン推進協会までご連絡ください。
電話: 04-7137-8200
FAX: 04-7137-8180

2008年10月12日日曜日

受付のHさんから、「蚊」がたくさん出る日と出ない日があるのは何故?という質問がありました。うーん、私、生き物に興味ありますが、蚊の行動については…。ただ、蚊は明るい時よりも暗い時とか、暗い場所のほうが活発なような気が致しますが。スイマセン!わかりません!

蚊といえば、私、蚊には好かれますね。以前、東京の四谷にある会社に勤めていた頃の事です。当時杉並区の荻窪に住んでいたので、荻窪から地下鉄丸の内線に乗って通っていました。駅で少し並ぶと荻窪発の電車に座って行けるので、楽なのです。

ご存知でしょうか。地下鉄って、蚊がよく発生するのです。ある年のゴールデンウイーク頃の事、いつものように並んで座席を確保し、座っていたところ、電車が出る頃から両足に異常な痒みを感じたのです。そうですねー。一斉に両足が刺された感じでした。

「なんだ、振り払えばいいじゃないか」とおっしゃるかもしれません。しかし、ラッシュ時の丸の内線の車内は、身動きできない程びっしりと人間で埋まっています。わずかに動く足をかろうじて上下に動かし、なんとか振り払おうとしましたが、敵は多分その夏一番乗りで発生したフレッシュなベイビーモスキート達だったのだと思います。食欲旺盛で、たぶん一匹で何度も私の足にかぶりついたのではないでしょうか。人間でも、赤ちゃんの時期は、授乳は数時間おき、といいますからね。

荻窪から四谷三丁目の駅まで約20分間、私の蚊への授乳(献血?)は続きました。私の栄養たっぷりの血液をたらふく飲んだモスキート達は、きっとたくさんの子孫を作ったに違いありません。私がじたばたしている間、周りの人達はいつもどおりに大人しく電車に揺られていました。誰一人、痒そうにしている人は見当たりません。

私がくねくねしているのを見て、「ん?」という目で見る人もいました。そりゃそうですよね。変ですもん。しかし、私は声を大にして言いたかった!「皆さんは私の犠牲の上に、無事でいられるんですよ!」と。電車を降り、数えたところ、両足をそれぞれ10ヶ所以上刺されていました。

どうも、私の血は蚊にとって美味しいらしいです。戸髙

2008年10月11日土曜日

ケミレスタウンの見学会を開きました。

今日(2008年10月11日土曜日)は、午後からケミレスタウンの一般見学会を開きました。午前中は雨でしたが、お昼過ぎから晴れて、暑いくらいになりました。広報があまりうまくないので、参加者の方は少なかったですが、皆さんじっくりと時間をかけて見学していらっしゃいました。また見学会を開きますので、皆さん是非ご参加下さいね。戸髙

2008年10月10日金曜日

ケミレスタウン10月実験のお知らせ

  • 15日(水),16日(木) テーマ棟2階(診療科・講義室)
  • 20日(月),21日(火) プライベートゾーン(実験棟1~4)
    16日(木)はケミレス・ギャラリーは通常どおり開館しております。 ただし、実験のため講義室・ライブラリは公開しておりません。

2008年10月8日水曜日

センチネルハウスのブログ

8月にドイツ フライブルク市で行いました情報交換会の様子が下記のセンチネルハウスのブログに掲載されています。

http://blog.sentinel-haus.eu/2008/09/erstes-resuemee-des-deutsch-japanischen-informationsautauschs/

2008年10月4日土曜日

映画「おくりびと」を観てきました

昨日は仕事を早めに終えて、レイトショウの映画を見に行きました。

「おくりびと」(滝田洋二郎監督)という映画(http://www.okuribito.jp/)です。納棺師という職業を扱っているのが興味深かったのと、この映画がモントリオール映画祭でグランプリを受賞した、というので、懐かしくなったのです。

私は89年から93年まで、カナダの東海岸にあるケベック州モントリオールの大学で環境学を勉強していました。モントリオールは文化の街です。モントリオール交響楽団や、サーカスで有名なシルク・ドゥ・ソレイユがよく知られています。

毎年夏には、ジャズフェスティバルがあり、そしてモントリオール映画祭があるのです。この映画祭では世界中から集まった映画が街中の大小いくつもの映画館で上映されていました。私は映画が好きなので、よく見に行きました。通常は一般の映画館にはかからないようなマイナーな国の、マイナーな映画が見られるので、映画好きにはたまりません。

私の通っていたキャンパスの建物の一階にホールがあり、そこでは映画祭とは関係なく、しょっちゅうマイナーな映画が上映されていました。私はそこで、初めて黒澤や小津の映画を見たのです。最近では、こういう昔の日本映画を大きなスクリーンで見ることは少ないと思います。「羅生門」や「生きる」を大画面で見ることができて、とてもラッキーだったと思います。

さて、「おくりびと」です。もとシブガキ隊の本木雅弘さんが、ある地方で納棺師の方の仕事を見て感動し、この映画の発想を得た、とどこかに書いてありました。医学部で仕事していた頃、解剖を手伝っていたことがあるので、納棺師という仕事も興味津々でした。あ、ところで、まだ「おくりびと」を見ていなくて、これから見る、という方は今日のブログは読まないでくださいね。

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登場する俳優さんたちが皆芸達者です。私が感心したのは、映画に出てくる「遺体」役の方たち。皆さん、見事に「死んで」いらっしゃいます。なかなかああいう風には死んだフリはできません。私が特に感心したのは、映画の中で、中学生くらいの女の子を残して亡くなるお母さん役の方。「納棺の儀」をする前の顔は、まさしく「死人」。病みやつれて、遺影とは似ても似つかない顔に変わっています。

しかし、山崎努演ずるベテラン納棺師の手にかかると、生き生きと、元気だったころの「お母さん」の寝顔に変わります。中学生の娘は「お母さん!」と遺体にすがって号泣し、残された夫は、「あいつは今までで一番きれいでした」と、納棺師に感謝します。

それから、主人公を演ずる本木雅弘さんの努力には感動しました。チェロを演奏する場面が何度も出てくるのですが、さぞ練習したのだろう、と思わせるくらい、堂に入ったものでした。本当に弾いているように見えるのです。この方も、十代でアイドルとして売り出した頃は、ちやほやされる一方で、おそらく周囲の大人の言うままに、右に左にと動かされていたと思いますが、ただのお人形で終わることなく、役者としても成功し、今回のように、自ら映画の原案をつくるまでになるのですから、たいしたものです。

山崎努さんも、さすが、とうなるような円熟した演技を見せてくれました。私は「早春スケッチブック」というドラマを見て以来、この方のファンなのですが、いつ見ても味のある、印象に残る演技をしていらっしゃいます。

本木雅弘の妻役の広末涼子の腹筋にも衝撃を受けました。さすが女優。腹を見せる場面があるとわかれば、おそらく自分に厳しく食事制限やトレーニングをしたのだと思います。みごとな腹筋でした。わが腹を見るたび、「もっと自分に厳しくなれ!」と叱咤するのですが、「ま、どうせいつか死ぬんだし」と自分を甘やかしています。

映画の舞台は山形県、庄内平野の四季が美しく描かれます。この映画を見たら、誰でも山形に行きたくなるのではないでしょうか。私は南国育ちなので、モントリオールに住むまでは、雪を見ることはほとんどありませんでした。映画では、冬はしっかりと降る雪に覆われる風景も出てきます。

そして、この映画で私がもう一つうれしくなったのは、おいしい食べ物がたくさん出てくることです。想像するに、この監督は、食べるのが大好きなのではないでしょうか。ふぐの白子の塩焼き、私も食べてみたいです。日本酒の熱燗と一緒がいいですね。

さらに、クリスマスに、主人公たちがフライドチキンにかぶりつく場面が出てきます。映画の途中でなければ映画館から飛び出してフライドチキン屋さんに駆け込みたくなるシーンです。ここはやはりビールが合うのではないでしょうか。映画の中では、シャンパンを飲みながら食べていましたが。

それに、本木さんが、職業を嫌がった妻に実家に去られて、一人でがんばって生きて行く場面では、1本の大きなフランスパンの上にスモークサーモン(?)を乗せ、さらにテーブルの上で育てているハーブをちぎって乗せて、まるかじりするシーンがあるのですが、「ああ、おいしそう!食べてみたいなあ」と思わせます。

山崎努は、白子を食べながら、「うまいんだなあ、困ったことに」と嘆息し、フライドチキンを食べては本木君から「うまいですか?」と突っ込まれて「うん。困ったことに」とつぶやきます。本当に、困ったものです。山崎努に、座布団一枚!

映画では、重要な役回りをする老人が出てきます。実は火葬場の職員で、お棺を釜に入れて発火させるのがお仕事の方です。その方の「私はここで何人もの人を送ってきて、つくづく『死』は『門』だと思うのです。死は終わりではなく、別の世界に行くための門です。だから私はここを通って行く人に、『いってらっしゃい、また会おうの』と言うのです」という台詞には、映画館のあちこちからすすり泣きの声が・・・。

この場面は、身内を送った経験のある方なら泣かない人はいないのではないでしょうか。私も、まだ身内を見送ったことはありませんが、泣いてしまいました。ええ、そう、「鬼の目にも涙」です。

でも、45歳にもなれば、いろんな知人や友人のお葬式にも参列します。昨年末、亡くなった友人のお葬式で、ご主人が見るのが辛いくらいがっくりとしていらっしゃったのを思い出しました。どんな思いだっただろう、と思います。

死なない人はいないし、両親も、兄弟も、私もいずれ死んで灰になってしまいます。幸いにも家族は皆元気で、まだ実感はわきませんが、死は誰にでも訪れます。普段、私はいろんな嫌なことがあっても、「ま、どうせいつか皆死ぬんだし。死んだらすべて終わりよ」と思うのですが、本当に自分も死ぬんだという実感はまだまだありません。なぜならあまりにも食欲が旺盛だから。本当に、本当に、心底困ったことです。食べ物がおいしく感じなければいいのに。

それになんだか自分ってものすごく元気な気がするのです。髪もつやつやで、よくほめられます。ヘッドスパに行くと、地肌の様子をカメラで撮影して見せてくれたりします。すると、まあ、なんという元気な髪でしょう。一つの毛穴から、3本も髪が、それも「シュン!シュン!」という感じで元気よく跳ねるように伸びています。こんなにいらないよ、というくらいいっぱいです。

ある美容院では、髪を染めるときの薬剤が足りなくなり、「すみません。お薬が足りなくなったので、また作りにいってきます」と2度も途中で継ぎ足しにいかれました。そして小さな声で「普通は足りるんですけど」とつぶやいていました。私は恐縮し、「すみません。他の人の2倍髪があるって言われるんですー」と言い訳をしたら、その美容師さん、「お薬は3倍必要かもしれませんね」と笑っていました。すみませんです。本当に、代金も3倍払わなければ。誰かにあげたいです。普通、45歳にもなれば、だんだんと髪も元気がなくなってくるものですが。

そういえば、先日骨密度を測ってもらったら、同年代の人に比べて1.5倍以上高かったです。測定を担当した看護師さんも、データを見た医者も、あきれ気味に(と、私には聞こえました)、「骨密度高いですねー。グラフからはみ出してますよ」同じことを言っていました。私はもしかすると、いわゆる「スーパーフィーメール」かも?80歳になっても元気いっぱい、100歳近くまで生きたりして?

話が脱線してしまいました。とにかく、「おくりびと」、しみじみ感動したい人にぜひお勧めしたいです。もうひとつ、書き忘れてはいけないのは、音楽がいいです。久石譲。いまや日本の映画音楽はこの人しかいないのか、というくらい欠かせない存在となっています。昔、「風の谷のナウシカ」(宮崎駿監督)というアニメ映画でも音楽を担当していましたがそのサウンドトラックにもチェロの曲があり、とても良かったのを思い出しました。

映画館の観客は、レイトショウということもあったと思いますが、残念ながらとても少なかったです。それにもうすぐ上映も終わるみたいです。もし近くでやっていたら、是非行ってみてください。

戸高 恵美子 (千葉大学環境健康フィールド科学センター 助教)

2008年10月3日金曜日

[ギャラリー日記]10/3(金) オープンエア

昨日は、ギャラリーが7月にオープンしてから始めてエアコンを付けませんでした。
カラッとした秋特有の風がギャラリーを吹き抜けて、これぞ緑に囲まれたケミレス・ギャラリーの醍醐味!  
ほんとに気持ちのよい1日でした?
今日も昨日の心地よさを忘れられずにエアコンなしで、窓という窓を全開にしました。
ところが今日は蚊が大量に入り込み、私は数箇所さされて、足がますます立派になりました。
なぜ昨日は蚊が入り込まなかったのでしょうか?
今日は昨日より湿度がちょっと多いように思います。そのせいでしょうか?
動物大好きな戸高先生、教えてくださ~い!受付H

秋ですね

ケミレスタウンは今秋真っ盛りです。涼しくて、空気は乾燥してからりと気持ち良く、夕方ともなると、一面の鈴を転がしたようなスズムシの鳴き声がきれいです。

といいながら、ちょっと地上に出てくる時期を間違ったらしいツクツクホウシが必死に鳴いていたりします。ギャラリー周辺の栗はつややかな実をぎっしりと付けていますし、胡桃の木にもたくさん実がなっています。



トンボもいろいろな種類のトンボがすいすいと飛んでいます。画像のとんぼは、実験棟前の木に止まっていたので、ぱちりと撮りました。とんぼのたくさんの目が私を見つめて、首を左右に傾げていました。「なんだ、こいつ?」とでも思ったのでしょうか。戸髙

2008年10月2日木曜日

ケミレスタウンの子ウサギちゃんに想う

助教の戸髙です。ケミレスタウンのある千葉大学柏の葉キャンパスは、つくばエクスプレスの「柏の葉キャンパス駅」から徒歩5分という場所ですが、まだ大学の中には雑木林が残っています。私がこのキャンパスに着任した4年ほど前までは、まだ駅もなく、はてしなく潅木や雑木林が一面に広がっており、ところどころ湧き水が出て湿地帯みたいなところもありました。

新しい鉄道が敷かれ、木が倒されて平地になって、湧き水がわいていたところも埋められて、たちまち「都市」のようになってきました。

大学キャンパス内はそれでもまだ雑木林が残っていて、たくさんの小動物が暮らしています。昨年は、キジのつがいがトコトコとキャンパスの中を仲良く歩いているのを見ました。天然のキジを見たのも初めてでしたが、つがいで仲良く歩いているのには驚きました。ところが、今年は結局一度も見ることがありませんでした。大学の敷地が広いといっても、たくさんの種類の動物や鳥が暮らしていくには十分な広さではありません。こうやって、徐々に生き物も減っていくものと思われます。

先日は、園芸学部の学生さんたちが、実習で、ケミレスタウンの花壇の手入れをしてくれました。すると、花壇の一つに、なんとかわいい子ウサギちゃんが2羽、隠れていたのだそうです。

ケミレスタウンでは、除草剤が使えないので雑草の手入れが容易ではありません。園芸学部の学生さんたちが手伝ってくれるので、お花もきれいに植栽していただけ、雑草も取っていただけます。

私もウサギを見たかったです。しかも、私はウサギ年なので、特にウサギが大好きなのです。この世にウサギ以上にかわいらしい動物がいるでしょうか。十二支の中で、ウサギ年に当たって、本当によかったです。ちなみに私の妹は蛇、姉は牛で、それを思うたび、「あーウサギちゃんで良かった」とうれしくなるのです。

8月末にドイツに視察に行った際も、団地の中でウサギが飼われているのを見て、写真撮ってきました。

ケミレスタウンを訪れる方は、単にシックハウス症候群について学ぶだけではなく、周辺の環境を観察することで、たくさんのことを学ぶことができると思います。木曜日、金曜日の午後はテーマ棟1階ギャラリーも開いていますので、ぜひ一人でも多くの方に、見学していただきたいと思います。

戸髙恵美子(千葉大学環境健康フィールド科学センター 助教)

他の人と少し違う動物好きの回想録

助教の戸高です。スタッフのブログにあるとおり、動物を観察するのが好きです。動物だけではなく、植物や自然を観察するのが好きなのですが、どうやら他の人とは少し違う「好き」みたいです。

 もう10年以上も昔になりますが、マンションの台所にこおろぎのような、「鳴く虫」が迷い込み、チーチー鳴いていたときのことです。人間の台所にいても、パートナーは見つからないと思ったので、外に出してやらねば、と思うのですが、声はすれども姿は見えず、「この辺りでは」と近づいて行くと、危険を感じるらしく、鳴くのを止めてしまいます。近づくと鳴きやみ、離れるとまたパートナーを探して鳴き続ける。げに哀れなものは虫です。

 そこで、私は一計を案じ、この虫のパートナーになる振りをして、「チーチー」と鳴いてみました。すると、ややあって、虫からも「チーチー」と返事がありました。おそらく、「ねえねえ、誰かいない?」と私の声音が聞こえたに違いなく、彼は「ここにいるよ、彼女」と言ったのではないでしょうか。そこでさらに私は「どこ?どこにいるの?」と、「チーチーチー?」と鳴いてみました。彼からも「ここだよ、ここ」と、「チーチーチー」と返事が。「どこよ、どこ?」と、近づいていき、とうとう、冷蔵庫の裏のコードにしがみついている「彼」を見つけました。手でそっと包んで、「それっ!」とばかりにベランダに走り、外に出しました。

 この経験から、虫というのは、単に、鳴き声の「音」そのものの聞こえ方でお互いを判別しているのではないか、と思いました。それまでは、単純な音の聞こえ方ではなく、虫にしかわからない「言葉」のようなものがあるのではないか、と思っていたのです。しかし、単純に、人間が鳴きまねをしただけでも、虫は簡単にだまされてしまうようです。

 その後、シジュウカラが夏に「チュチュピーチュチュピー」と鳴くと、私も真似をして「チュチュピーチュチュピー」と鳴いてみました。すると、やはりややあって、先方からも「チュチュピーチュチュピー」と返事がありました。楽しくなった私は、何度も鳥と鳴き交わし、その結果「チュチュピー」をたとえば2回繰り返すと、相手も2回繰り返し、こちらが4回鳴くと、相手も4回鳴く、ということを知りました。鳥に数がわかるとは思いませんが、リズムを真似しているのではないでしょうか。

さて、「鳥つながり」でもう一話。先日、9月の中旬だったと思いますが、ケミレス実験棟での実験を夜8時頃終えて外に出て明るい月に照らされた空を見ていたところ、頭上を、見慣れない形をした物体が飛んでいく気配を感じました。よくよく注意してみると、白っぽい鳥たち数十羽が、「V」の字になって、西から東に向かって飛んでいくのでした。

 それほど高い上空ではなく、ビルでいうと、おそらく10階部分くらいではなかったでしょうか。結構はっきりと鳥の形も見えました。ただ、何の鳥だったか、残念ながらわかりませんでしたが。速度は、自転車で全速力で走っていったくらいの速さだったように思います。近くで見ると意外と速い速度でした。

 気温も低くなり、夏の終わりを感じて、これから南の国に飛んでいくんだろうなあ、と想像しました。先頭を行く鳥は責任重大だなあ、とか、皆体脂肪率低そうだなあ、とか、お腹すいたと思っても一人で道草食ったりできないんだろうなあ、とか、次々に想像し、鳥の過酷な人生を思うと、自分のだらしない生活が恥ずかしくなりました。

戸髙恵美子(千葉大学環境健康フィールド科学センター 助教)

2008年10月1日水曜日

先日の取材

ケミレスタウンには、様々なメディアから取材に来ていただきますが、去る19日には、㈱アーツ ASA江戸川台 グッドモーニング編集室の山田様がみえて、ギャラリー内部や実験棟などを取材されました。

「ASA 江戸川台 グッドモーニング」10月号に掲載されるそうです。受付H