2009年2月24日火曜日

巣の主がわかりました!

先日お知らせした小さな小鳥の巣ですが、早速なんの巣かわかりました。メジロだそうです。あのかわいらしいメジロなら、こんな小さな巣でも確かに子育てができそうです。この巣をメジロの巣だと教えてくださった先生によると、これは去年の巣、とのことです。なんと、私たちは1年間まったく気づかずにいたということです。少し気をつけてみればすぐに見つかるところに巣はかけてあったのですが。私たちの鈍さも熟知した上で巣をかけたとすれば、野生の勘、恐るべしですね。

ところで、メジロというとその愛らしい姿と控えめなかわいらしい鳴き声に心が和みますが、実は結構意地悪なのもいるのです。私の実家は九州の宮崎なのですが、お正月に帰った時、庭のサザンカの花にたくさんのメジロが集まっていました。そこで、庭の梅の木に切ったみかんをいくつか刺しておいたところ、みかんに顔をつっこんで実を食べるかわいらしい姿が見られました。ところがよく見ていると、群れの中のどう猛なのが、ほかのメジロたちを追い散らして自分だけで独占しようとするのです。みかんはいくつも刺してあるのだから一羽で何カ所も同時に食べることなどできませんし、みんなで仲良く食べればいいのに、ほかのメジロが寄ってくると、攻撃して追い散らそうとします。なんと醜いことでしょう!どう猛メジロを特定できれば、なんとか捕まえて隔離したいのですが、群れて飛んでいると、いったいどいつがどう猛メジロかわかりません。どれもこれも愛らしい姿なのが皮肉です。

「小鳥はとっても歌が好きー。母さん呼ぶのも歌で呼ぶー」という童謡がありましたが、もし小鳥の言葉が分かってしまったら、「てめえ!ここは俺の縄張りなんだよ!近づくな!」とか「おめーに言われる筋合いじゃねえ!」とかののしりあったりしているのでしょうか。それも野生ということなのでしょう。小鳥の言葉がわからなくて幸いかもしれません。

とだか

2009年2月20日金曜日

セミナー“ケミレス”化学物質を削減した社会作り


 2月18日(水)、財団法人東京顕微鏡院の「第71回食と環境のセミナー」(於:日本橋社会教育会館)で森教授が「シックハウス症候群への予防医学的対応」と題して講演を行いました。

 
 
  今回のセミナーは“ケミレス”化学物質を削減した社会作り~シックハウスへの対応~ということで、森のほかにケミレスタウンプロジェクトに関わってくださっている企業の方たちがシックハウスやケミレスについての企業での取り組みをお話してくださいました。
  
 大変多くの方にご参加いただき、講演後には活発な質疑応答も行われ、内容の濃いセミナーとなりました。セミナーを企画、主催された東京顕微鏡院の方々、お忙しい中、ご出席いただきました皆様、ありがとうございました。



2009年2月19日木曜日

ケミレスタウンは野生の王国?

今日(2009219日)は、気温は低いですが、よく晴れて気持ちの良い日でした。

ケミレスタウンのゲストハウスを見に行ったら、土があちこちぼこぼこと盛り上がっています。

モグラのようです。暖かくなってモグラも活発に活動するようになったのか、あちこちでモグラ穴を見かけます。

その近くには不思議な穴も2ヵ所見つけました。モグラでしょうか。それともヘビの巣穴でしょうか。

さらに、あるゲストハウスの近くの木の上に、面白い物を見つけました。片手に乗るくらいの、鶏の卵を二回りほど大きくしたくらいの小鳥の巣らしきものです。二本の細い枝に、器用にかごをかけるような形に草を編んでつくっています。草のみならず、一部細いビニール紐も拾って使っているようです。なんともかわいらしい巣です。私は初めてみました。去年は気がつかなかったので、最近できたのではないかと思います。

もしかしたら、これから春に向けて、親鳥が卵を産むのでは?と期待しています。何の鳥なのかも楽しみです。

それから、プレハブ実験棟の様子を見にいったら、一陣の風が巻き起こり、道路の上に小さな竜巻がくるくると回り始めました。木の葉を空高く舞い挙げて消えてしまいましたが、ここは本当に面白いところです。今までの人生で一度も見たことのないものを見ることができます。私にとっては「野生の王国」です。

2009年2月10日火曜日

梅の香りが漂います

今日(210日)は3月のような陽気で、昨日の冷たい風とはまったく違います。ケミレスの敷地の隣りにある小さな梅林の花が満開です。


梅の花は香りが素晴らしいし花の姿も愛らしいので大好きなのです。



快晴の青空をバックに梅の花のアップを撮っていたら、ブーンと蜂が飛んできて、まさしく私が撮っていた花にもぐりました。そこをすかさず撮りました。足に花粉の玉をつけて、羽がきらきらしていてきれいでした。

以前、宮崎の実家で庭にたくさんスミレが植わっていて、スミレの葉っぱをえさにする「ツマグロヒョウモン」という小型のアゲハ蝶の幼虫を飽かずに眺めていた時のことを思い出しました。

 蝶の幼虫が葉っぱを食べるのをじっと見ていると、前の足(?)でしっかりと葉っぱを縦に押さえ、上から下にシャリシャリシャリシャリ、また上に頭を持っていってシャリシャリシャリシャリ、葉脈だけ器用に残してシャリシャリシャリシャリ、耳を近づけると、音もするのです。シャリシャリシャリシャリ、と。孵化してしばらくは体が透き通っているので、食べた葉っぱがどんどん体の中に入っていくのも透けて見えます。

おもしろくて、しゃがんで何十分でも見ていられます。すると、私が風景の一部と映ったのか、ツマグロヒョウモンの雌の成虫が、私の見ている幼虫の乗ったスミレの葉っぱに、ふわりと止まったかと思うと、お尻からひとつ、ぴゅっと薄緑色の卵を葉っぱの上に産み付けて、さっと飛んでいきました。

蝶の中には、卵を何十個もまとめて産み付ける種類もあると聞きますが、ツマグロヒョウモンは、一個ずつバラバラに産み付けるようです。

今日見た蜂も、目の前のおいしそうな花粉に眼がくらんで、危険な人間がいることに気づかなかったものと思われます。またおもしろい瞬間が撮れたらご紹介します。

プレハブ棟のベイクアウトをしています

 プレハブ実験棟の空気測定の結果から、実験棟内部から揮発している化学物質の特定はできましたが、施工した壁紙やビニールシートではカバーできないことがわかりました。そこで、プロジェクトではべークアウトという方法でこれらの化学物質を揮発させてしまう実験をしてみることにしました。べークアウトとは一定の時間、室内を高温にして化学物質を揮発させ、その後換気をするという方法で、今回は一日に3回揮発、換気をし6日間続ける予定です。


 一年で一番寒い時期なので、室内を高温にし、建物の躯体まで熱くするのは難しいのですが、ホットドライヤーを発電機とともに借りて試してみました。その結果、狭い室内のせいか45度くらいまで暖めることができました。ベイクアウト後、もう一度測定をし、効果を確かめます。

2009年2月4日水曜日

春ですね

教室のスタッフの女性が、私の窓辺に愛らしい春の花を活けてくださいました。

黄色い花はユリオプス・デージー、白い花は桜草だそうで、おうちのベランダで育てているのだそうです。なんて女性らしいんでしょう!このスタッフは、以前、サフランの球根をくれて、「これをその辺にころんと転がしておけばきれいに花が咲きます」と言ったのです。私は手先が不器用で、チューリップをきれいに咲かせることもできません。

「ただ転がしておくだけで」花が咲くとはなんという魔法のようなお話かと思い、さっそくテーブルの上に転がしておいたところ、画像のように、きれいに咲きました。信じられませんでした。

サフランの花は、クロッカスのような美しい薄紫色で、めしべの部分が濃いオレンジ色をしており、ここがサフランライスに使うサフランの部分です。

今日は立春ですね。ケミレスタウンの梅の花もきれいに咲いているし、メジロもかわいらしい姿を見せてくれています。これからどんどん日が長くなり、楽しい春を迎えます。