先日お知らせした小さな小鳥の巣ですが、早速なんの巣かわかりました。メジロだそうです。あのかわいらしいメジロなら、こんな小さな巣でも確かに子育てができそうです。この巣をメジロの巣だと教えてくださった先生によると、これは去年の巣、とのことです。なんと、私たちは1年間まったく気づかずにいたということです。少し気をつけてみればすぐに見つかるところに巣はかけてあったのですが。私たちの鈍さも熟知した上で巣をかけたとすれば、野生の勘、恐るべしですね。
ところで、メジロというとその愛らしい姿と控えめなかわいらしい鳴き声に心が和みますが、実は結構意地悪なのもいるのです。私の実家は九州の宮崎なのですが、お正月に帰った時、庭のサザンカの花にたくさんのメジロが集まっていました。そこで、庭の梅の木に切ったみかんをいくつか刺しておいたところ、みかんに顔をつっこんで実を食べるかわいらしい姿が見られました。ところがよく見ていると、群れの中のどう猛なのが、ほかのメジロたちを追い散らして自分だけで独占しようとするのです。みかんはいくつも刺してあるのだから一羽で何カ所も同時に食べることなどできませんし、みんなで仲良く食べればいいのに、ほかのメジロが寄ってくると、攻撃して追い散らそうとします。なんと醜いことでしょう!どう猛メジロを特定できれば、なんとか捕まえて隔離したいのですが、群れて飛んでいると、いったいどいつがどう猛メジロかわかりません。どれもこれも愛らしい姿なのが皮肉です。
「小鳥はとっても歌が好きー。母さん呼ぶのも歌で呼ぶー」という童謡がありましたが、もし小鳥の言葉が分かってしまったら、「てめえ!ここは俺の縄張りなんだよ!近づくな!」とか「おめーに言われる筋合いじゃねえ!」とかののしりあったりしているのでしょうか。それも野生ということなのでしょう。小鳥の言葉がわからなくて幸いかもしれません。
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