2008年12月25日木曜日

2回目のプレハブ棟内空気質測定をしました

12月18日にプレハブ棟Ⅰの内側にガスバリアシートを貼る工事をしましたのでその効果をみるため24,25日に24時間の測定を行っています。ほかの棟に比べて、シートを貼った棟内は臭いがしなくなっています。分析結果がでるのは来年1月半ばくらいですので、それ以降に内装工事にとりかかる予定です。
 来年も皆様のご協力のもとに、プレハブ棟の内装工事、実証実験を経て化学物質を低減した快適な居室ユニットづくりを目指したいと思っています。また、できるだけ早く一般公開もできたらと考えています。
来年もご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
   
 Happy Holidays!!!
 

2008年12月19日金曜日

12月のケミレスタウン

先日、植えたパンジーやビオラが少しずつ花開いてきました。 無事に根付いたようで安心しました。




2008年12月18日木曜日

血中PCB測定をおこないました

 12月10,12,17日の3回にわたって血中の化学物質濃度(PCB濃度)を測定するために採血がおこなわれました。予防医学センターの深田准教授の説明、同意書へのサインのあと看護師さんに採血をしていただきました。この測定に参加された方はみなさま、熱心に説明を聞かれていました。また、遠くからおいでになった方もいらして化学物質の影響についてへの関心の高さを実感しました。

プレハブ棟の空気質測定をしました


 12月16,17日、プレハブ棟内の空気中化学物質濃度測定を実施しました。30分換気、5時間密閉後、24時間アクティブ法で空気採取しVOC/アルデヒド類を測定します。18,19日にガスバリアシートを貼る工事がはいり、24,25日にはもう一度、シートが有効かどうかをみるための測定を行う予定です。測定は外気の影響もみるため、室内と外気の2箇所で空気採取をします。

忘年会をしました

 12月16日夜、柏の葉のフューチャービレッジ内クラブハウスで藤崎事務所のメンバーの皆様とケミレススタッフとで忘年会をしました。
キッチンがあるクラブハウスで藤崎先生たちがお料理をふるまってくださいました。ハーブの香り高いすてきなお料理とビールやワイン、楽しいおしゃべりであっという間に時間が過ぎてしまいました。
 藤崎先生、加賀谷さん、國田さん、どうもありがとうございました!

 また近いうちにこんな会をしましょうね。

2008年12月15日月曜日

環境ホルモン学会・環境省国際シンポジウムに参加しました

 12月13日(土)星稜会館、14日(日)東京ビッグサイトで開催された環境ホルモン学会第11回研究発表会に参加し、「環境改善型予防医学としての街づくり―ケミレスタウン・プロジェクト」というタイトルでポスター発表を行いました。この発表会では内分泌撹乱化学物質の評価法、分析法、対策技術およびヒト、動物、生態系への影響について多くの知見が示されましたが、胎児期の化学物質の曝露がヒトの脳神経発達や行動に与える影響についての検討など興味深い発表が多くありました。


 また、14日午後、15日(月)は環境省の「化学物質の環境リスクに関する国際シンポジウム」に参加しました。このシンポジウムのサブタイトルは ~未来に翔く子どもたちのために~ というもので、子どもの環境保健がテーマになっており、日本および世界の小児をとりまく環境や健康保健への取り組み、現状についての講演が行われました。また環境省では2010年から2025年までの15年間実施される予定の小児の疫学調査について検討が始まっているとのことで、世界の疫学調査の実態や方法についての報告などがありました。環境省のコホート調査は6万人規模の参加を目標とした大規模な調査となるそうです。この調査で正確な科学データが集められ、成果が公表されて、これからの子どもたちの健康増進がすすめられることを願っています。

2008年12月12日金曜日

プレハブ実験棟が設置されました

 12月12日、ケミレスタウンテーマ棟とゲストハウスの間のウッドデッキ横にプレハブ実験棟が3棟設置されました。これからケミレスユニットを作成するための実証実験が始まります。

 15日には、電気工事がはいり、16,17日で第一回目の空気質を測定する予定です。年内にガスバリアシートを貼って、その成果をみるための測定も行います。その後、測定結果を見ながらですが、2009年はじめにはいろいろな居室ユニット作成のための内装の施工をしていきます。

 シックハウス症候群など環境由来の疾病を予防できる居室づくりをめざして、実験をしながらみなさまにもご見学いただけるよう進めていきたいと思っております。




ヒイラギの花が満開です

ケミレスタウン内の垣根に使われている柊の花が満開です。先日、植栽をしていただいた花壇のスミレやナデシコとともにタウン内は花の香りがふんわり漂っていて春のようです。この柊は、節分の夜にこの枝に鰯の頭を刺したものを家の門に飾って鬼を追い払うといわれているもので、クリスマス頃に赤い実をつける西洋ヒイラギとは別の種類です。

2008年12月8日月曜日

厚労省科研合同班会議に参加しました

12月6日(土)、平成20年度厚生労働科学研究費補助金(健康安全・危機管理対策総合研究事業)  「シックハウス症候群の診断・治療法及び具体的対応方策に関する研究」合同班会議が品川の東京コンファレンスセンターで開催され、ケミレスメンバーも出席し、森教授が「環境改善型予防医学によるシックハウス症候群の対応-ケミレスタウン、ケミレス必要度セルフチェック、人材育成-」と題した成果発表を行いました。午前10時から午後4時まで数多くのシックハウス対策に関する研究成果や取り組みを聞き、新しい知見を得ることができました。これらの新知見をこれからの研究にいかしていきたいと思います。

2008年12月5日金曜日

臭気嗅覚測定の見学をしました

 12月4日、東京顕微鏡院の瀬戸先生とケミレス研究スタッフ(森、戸高、花里、中岡)は、東京都日野市の環境管理センターを訪問し、臭気嗅覚測定の見学をさせていただきました。これは、先日の室内環境学会でも瀬戸先生が「化学物質濃度と臭気閾値との比を用いた室内空気質の評価」についてご発表されましたが、ケミレスタウンプロジェクトでは「臭気閾値」を含めた室内空気環境の新しいリスク指標を考えているからです。


 環境管理センターでは測定方法や化学物質の閾値濃度算出方法を丁寧にご説明をいただいた後、実際に測定をしているところを見学させていただくとともに、私たちも検体のはいったバッグで体験させていただきました。



臭気嗅覚測定は三点比較式臭袋測定という方法で、パネルとよばれる人たち(パネルになるための嗅覚試験があるそうです)が測定しています。

2008年12月4日木曜日

室内環境学会に参加しました


2008年12月1日・2日、森・戸髙・中岡・花里の研究スタッフが室内環境学会に参加しました。戸髙と中岡は下記のとおり研究発表をいたしました。

○戸髙 (千葉大学環境健康フィールド科学センター助教)
  • 口頭発表 『シックスクールに対応した教室の室内空気中化学物質濃度の変化について』
  • ポスター発表 『床暖房に使用する断熱材から揮発するクロロエタンおよびペンタン濃度の上昇とその対応』

○中岡 (千葉大学サスティナビィリティ学アソシエーション研究員)

  • ポスター発表 『ケミレスタウン内に建設された実験施設の室内空気質の季節変化と家具設置による濃度上昇について』

2008年12月3日水曜日

12/3 ケミレスタウンの花壇に花の苗を植えました

今日は、NPO野良坊の平川さんのご指導の下、スタッフ総出でケミレスタウンの花壇にビオラ・パンジー・なでしこを1000株ほど植えました。

苗は千葉大学環境健康フィールド科学センターの渡辺均先生がご寄贈くださいました。本当にいつもありがとうございます。平川さんが花壇を耕運機で耕して準備してくださったおかげで、土がとても柔らかく作業しやすい状態でした。ありがとうございました。

1000株の苗はそんなに多く見えなかったのですが、実際に植え始めてみると結構大変でした。閑散としていた花壇ですが、3時間の作業の後には見違えるようになりました。これから冬に向けて、色とりどりのお花が咲いてくれることでしょう。



12/3 かしわファミリー・サポート・センター協力会員様の視察

かしわファミリー・サポート・センター協力会員の皆様が千葉大学環境健康フィールド科学センターに視察にいらっしゃいました。池上先生が大学の取り組みなどを説明され、その後、戸髙がケミレスタウンをご案内・説明いたしました。

実験棟には実際の戸建住宅と同じように、ダイニングキッチンや和室やお風呂があります。その実験棟内部をご覧いただいたところ、皆様はとても興味をお持ちになったご様子でした。

今日は雲ひとつないとても良い天気でした。

2008年12月2日火曜日

国立台湾大学Chan先生が来訪されました。

 11月29日、国立台湾大学のChan先生と韓国の先生がケミレスタウンを見学においでになりました。Chan先生は、10月に開催された千葉大学・台湾大学共催の「サステイナブル健康科学集中講義」をアレンジしてくださった先生で私たちの台湾訪問の際には大変お世話になりました。今回は、東京大学とのお仕事で来日されていたのですが、是非ケミレスタウンをご覧になりたいというご希望で千葉大学へおいでになりました。両国の先生ともケミレスタウンには大変興味と関心をもっていただき、将来的に共同で実験、調査と教育プログラムを進めていきたいということで意見が一致しました。


Chan先生は29日の夜、文京区の鴎外荘にお泊りになるとのことで、ケミレスタウンのメンバーは鴎外荘で夕食をご一緒しました。この鴎外荘は、森鴎外の旧居でとても丁寧に補修、維持されて、現在宴席などに使われています。「舞姫」を執筆したとされる部屋も「舞姫の間」として残されています。この部屋からはお庭が見渡せ、古い感じがとても素敵です。また、縁側のガラスも厚みと凹凸のある古いガラスでとてもきれいでした。Chan先生はこの鴎外荘や文京区付近をとても気に入られ、翌朝ご帰国の前にもまわりを散歩されたそうです。今回、Chan先生とは、サステナビリティ学の教育プログラムから、現在、台湾で大変話題になっている映画(「海角7号」という映画でとても感動的だそうです。Chan先生のアシスタントの方はなんとすでに7回も観られたとか。)の話までたくさんのお話ができました。 また近いうちにお目にかかってお話をする機会があることを祈っています。再見!