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2010年2月8日月曜日

Taiwan-Japan Joint Symposium on Indoor Environmental Quality and Health

1月13-15日、国立台湾大学公共衛生学院にて「室内環境および健康についての日台合同シンポジウム」があり参加してきました。このシンポジウムは台湾の科学技術庁(National Science Council)、日台交流協会の主催で開催されたもので、日本からは東京大学・柳沢先生、国立環境研究所・高野先生、東海大学・坂部先生、東京顕微鏡院・瀬戸先生をはじめとして千葉大学から森教授(医学研究院)、上野教授(キャンパス整備室)、松野講師(フィールドセンター)、戸高助教(フィールドセンター)が室内環境と健康について、化学物質の分析、街づくりについて環境や医学、都市計画の面からの講演を行いました。台湾大学からも多くの先生方から台湾における環境問題や調査結果、健康についての講演がありました。また、台湾大学や千葉大学の大学院生の参加も多く、質疑応答も活発に行われ実り多いシンポジウムとなりました。
シンポジウム後の会議では台湾と日本の間の学術交流について話し合われ、大学院生を対象とした共有の講義や2011年度の日本臨床環境医学会でのシンポジウムの計画などが決まり、大きな一歩が踏み出されたと思います。

シンポジウムはかなりハードスケジュールで行われましたが、夜はとてもおいしい中華料理と台湾大学の皆様とのおしゃべりを満喫でき、楽しい訪台となりました。シンポジウムをオーガナイズしてくださった台湾大学公共衛生学院、国際健康センターの皆様、本当にありがとうございました。

2010年1月29日金曜日

昨年のことですが・・・③(PPTOX:マイアミ)

 12月7日から10日まで米国マイアミで開催されたPPTOXⅡ(Prenatal Programming and Toxicity)に参加してきました。ヒトの胎児期や新生児期はもっとも感受性が高く、その時期に受ける環境影響が後の人生に及ぼす影響について様々な面から話し合われた学会でした。次世代の子供たちが健やかに過ごせるような環境を考えていくことがどれほど重要なことかあらためて認識した学会でもありました。
この学会では、森教授、松野講師、中岡が発表をおこない、中岡はStudent Travel Award を受賞しました。

2010年1月28日木曜日

昨年のことですが・・・②(ミネソタ)

 2009年10月29日から11月7日まで米国ミネソタ州を訪問しました。この訪米は、拠点交流校であるミネソタ大学を訪問し、UMore Parkを視察することとミネアポリスで開催されたISES(国際曝露学会)に参加し発表するためでした。 

  初冬のミネソタは、訪問中に雪がちらついたりすることもあってとても寒かったのですが(1月に訪問した人たちはミネソタの寒さはこんなものではない、と、言い張っていましたが。)大学キャンパス内は地下道(Gophers:ジネズミとよばれています。)でつながっていて、本格的な雪の時期は外に出ないで大学内を行き来できるようになっていました。また、ミネアポリスのダウンタウンのビルはスカイウォーク(sky way systems)でほとんどがつながっており、どこへ行っても迷路を歩いているような感覚でした。

  Umore Parkとはミネソタ大学主導で展開されている公衆衛生の観点からの街づくり計画で、今後25-30年で人口3万人を想定した面積7,700エーカー(自然保護地2,700エーカー含む)の街を作るという壮大なものです。ミネソタ大学のトスカーノ先生に案内していただき、私たちが訪れたときは、プロジェクトは始まったばかりでまだなにもない工場跡地、荒野や実験農場がつづいていましたが、これらが市民の健康と福祉に重点をおいた素晴らしい街に生まれ変わるかと思うととても楽しみです。




    
 
 
 
 
 
  ISES(国際曝露学会)はミネアポリスのマリオットホテルで開催されました。我々の関心のある室内空気環境についての発表が多く、大変勉強になりました。特にアジアにおいての環境のシンポジウムでは森教授の講演を含め、日本、韓国、台湾での事例が紹介され、質疑応答も活発に行われました。 そのほかに千葉大学からは戸高、持田、中岡、花里が発表をおこないました。

2010年1月22日金曜日

昨年のことですが・・・①

ブログの更新をずいぶん怠っていますが、ケミレスタウンでは、変わらずプロジェクトの推進をしています。昨年おこなったシンポジウムや学会発表について遅ればせながらご報告していきます。
① 国際ワークショップ

 ブログではお知らせをしていましたが、2009年10月15,16日に千葉大学環境健康フィールド科学センターのシーズホールで「International Workshop on Health, Environment and Town/Life Planning for Sustainable Welfare Society (持続可能な社会に向けた健康、環境と街づくりについて国際ワークショップ)」が開催されました。このワークショップは千葉大学サステイナビリティ学アソシエーション(CARSS)が主体となって開催したものですが、「公衆衛生、予防医学、街づくり」のテーマでのセッションではケミレスタウンプロジェクトおよび予防医学センターが主となってワークショップを進めました。



 公衆衛生学および予防医学の観点からの街づくりを考えるために米国ミネソタ大学のフィネガン公衆衛生学部長、トスカーノ教授、ドイツ・ベルリン医科大学カジュマチェック教授、韓国仁済大学キム准教授、台湾・国立台湾大学チャン教授、メディポリス医学研究財団永田先生、韓国・延世大学南教授など素晴らしい先生方においでいただき、講演と活発な議論が続きました。
 NPOケミレスタウン推進協会では、住居ラボ1(積水ハウス)のリビングルーム、洋室についてプロトタイプ認証第2号をだし、15日の最後のセッションでその発表をしました。 また、15日はケミレスタウンツアーおこない、夜のレセプションパーティはケミレスタウンのテーマ棟および住居ラボ1にて開催されました。












 

2009年9月23日水曜日

ケミレス独逸日記(Ⅰ)

 東京顕微鏡院の瀬戸先生と森教授をはじめとしたケミレススタッフ(戸高・中岡・花里)はドイツのドレスデンで開催されたEurotox2009(ヨーロッパ毒性学会)に参加するため9月12日(土)の夜、成田を出発しました。ベルリン経由でドレスデンに到着したのは13日(日)のお昼、雨がぱらつき、冬のように寒い日でした。この日は登録、ウェルカムパーティに参加しました。学会会場はエルヴェ川のほとりにある国際会議場で、夜の川に写りこんだ教会の光がとても印象的な美しい街でした。  ここドレスデンは第二次世界大戦の戦火で街のかなりの部分が破壊されたそうですが、戦後、以前のバロック様式の街並みを再現、復興させたということです。特にフラウエン教会(聖母教会)は東西ドイツが統合したのち、多くの人の努力で破壊された瓦礫をできるかぎり用い再建させたそうです。黒い瓦礫の石と新しい白い石のパッチワークのような教会の外見をみると、戦争の悲惨さと、街と信仰に対するドイツの人の思いを感じることができました。
 
14,15,16日はユーロトクスでいろいろな発表を見たり、聞いたり、意見交換をしたりの3日でした。ケミレスタウンについて興味を示してくださる方も多く、活発な意見交換ができました。





 17日はベルリンのフンボルト大学日本語学科の「森鷗外記念館」にて森教授がセミナーをおこないました。このセミナーには、フンボルト大学日本語学科の教授や関係者、在ドイツ日本大使館の公使も出席されました。
また、私たちがサステナの拠点として交流をしているベルリンスクール公衆衛生学部のMaschewsky-Schneider先生、Kaczmarczyk先生もいらしてくださり、セミナー後の食事もご一緒することができ、公衆衛生について少しお話をすることができました。


 18日は上記の先生をCharite キャンパスまで訪問し、公衆衛生のことこれからの交流について討議をしました。
また、Berlin School of Public Healthがどのような仕組みになっていて、どのように成り立ってきたのか、なぜ3つの大学(ベルリン工科大学、フンボルト大学、ベルリン自由大学)の統合した大学院なのか、これからどのような方向にむかっているのか説明を受けましたが、すくない教授陣(今は3人、最初は1人!だったそうです)ですばらしい教育プログラムをもっていることにとても感銘をうけましたし、多くの学生が一度社会に出たあと、再度、大学院でブラッシュアップをし、学位を取得することなどは、これからの教育の一面を見たような気がしました。Kaczmarczyk先生(カチュマチュスキ?・・うまく発音ができませんでした。)は10月のサステナ国際ワークショップで講演をしてくださるとのこと、またこれからもミーティングを重ねて、情報交換をしましょうということでお別れをしました。 

2009年9月7日月曜日

日本免疫毒性学会に参加しました。

 8月27,28日に旭川市民文化会館で開催された第16回日本免疫毒性学会学術大会にケミレスメンバー(森、戸高、中岡、花里)が参加しました。今回の学術大会テーマは「子どもと免疫」で、さまざまな角度から次世代を担う子こどもたちを守るために研究発表がおこなわれました。そのなかのシンポジウム「子どもと免疫」では森教授は招待講演として「胎児の複合汚染とアレルギー疾患との関連、そして次世代の健康を守るための化学物質の健康診断システム 」を発表いたしました。そのほか戸高、中岡、花里は「難燃剤を含めた室内空気中揮発性化学物質(VOC)によるシックハウス症候群の現状と対策」「ウェブサイト上のシックハウス症候群予防のための化学物質感受性スクリーニング“ケミレス必要度テスト”の有効性について」「化学物質による健康影響を予防するためのまちづくりの提案」でそれぞれポスター発表をしました。


 学会では特別講演として、旭山動物園の元園長小菅氏の講演もありました。旭山動物園の特徴である行動展示、能力展示はすべてサイエンスベースドであることにあらためて納得し感激しました。


 夏の旭川は涼しく、さわやかでとてもきれいな街でしたが、厳しい冬の旭川で、元気に行進するペンギンや楽しく遊ぶホッキョクグマにも会ってみたいと思います。

2009年8月7日金曜日

建築学会シンポジウムに参加してきました

 8月4日(火)建築会館にて開催されたシンポジウム「室内空気中におけるアセトアルデヒド・トルエン・TVOCに関するアカデミックスタンダード」にケミレスメンバー(森、戸高、中岡、花里、須田)が参加してきました。これまで室内空気中の化学物質については、厚生労働省による13物質の指針値、TVOCの暫定目標値の制定や国土交通省によるホルムアルデヒドの規制などの対策がなされてきましたが、シックハウス症候群の問題がすべて解決されたとはいえず、実際に建物を設計・施工する立場の学会から新たな指標および化学物質の低減方法や設計基準、施工指針、濃度測定等々の提示がでたことは画期的なことでした。
 今回提示されたアカデミックスタンダードにおいての濃度基準は、アセトアルデヒド48μg/m3, トルエン260μg/m3, TVOC400μg/m3 でした。この基準は新築時においても適用されるとのことで、新築で特に木材を多用した居室についてはTVOC 400μg/m3 をクリアするのは困難である、との声もでていましたが、それでも天然の化学物質についても十分に注意する必要があり、そのためにテルペン類を含めても400μg/m3 とした、との学会側の考え方も表明されました。TVOCの定義、外気濃度の影響、測定時の温湿度など議論の余地はあると思われますが、これを機会に活発な検討や議論がおこり、それを通してヒトをとりまく環境が改善され多くの人が快適で健やかな生活をおくることができるようになることが一番大事なことです。

2009年7月7日火曜日

臨床環境医学会で発表しました

 7月3,4日に岡山・さん太ホールで開催された第18回日本臨床環境医学会学術集会に参加しました。ケミレスチームは4日午前の一般口演5(座長:森教授)の中で花里研究員「ケミレスタウン・プレハブ実験棟における室内揮発物質の遮蔽及び低減方法に関する研究」、中岡研究員「シックハウス症候群予防のための化学物質感受性スクリーニング“ケミレス必要度テスト”のウェブサイト上での開発」、戸高助教「予防医学を考慮した「環境ユニバーサルデザイン」による街づくりの必要性-ケミレスタウンを例に-」の3題の発表を行いました。
 梅雨の最中でしたが、参加の皆様の日頃の行いがよいせいか、この日はお天気もよくさわやかな初夏の陽気でした。再来年(2011年)の日本臨床環境医学会は、千葉大学柏の葉キャンパスで開催する予定です。

2009年6月12日金曜日

WHO国際会議に出席しました

 森教授をはじめケミレススタッフは6月5日から10日まで韓国・釜山を訪問してきました。今回の訪問は仁済大学(Inje University)医学部においてのセミナー開催と第3回WHO子供の健康と環境に関する国際会議 (The 3rd WHO International Conference on Children's Health and the Environment) で発表のためです。




 連日、盛りだくさんのスケジュールでしたが、世界中から多くの人が集まって、次世代の健康と環境を守るために今なにをしなければならないか話し合う場に参加できたことは、我々ケミレスタウンプロジェクトスタッフにとってとてもすばらしい経験で大変実りあるものでした。WHOの会議では、イトーキの加藤氏や留学生のTessaさんとも合流し、いくつかのセッションに参加しました。これらの発表や討論を通して、資金の問題、開発途上国の事情など困難なことは山積みだけれども、それでも私たちの子供の「健康と環境」を守ることはなににおいても優先しなければならないことだということがよくわかりました。また、ケミレスタウンプロジェクトが、「未来世代がよりよい環境で、健康で快適な生活を享受できること」を目指し、「未来世代のための街づくり」のために活動することは重要なことであり、必要なことだということをあらためて認識しました。




  WHO国際会議では森教授は招待をされており「5Persistent Organinc and other pollutants: assessing and preventing exposure」において「Application of health examination system of total PCBs to prevent prenatal and lactational exposure of persitent organic pollutants(POPs)」のプレゼンテーションを行いました。そのほか、ケミレスでは戸高助教が「"Chemiless House" as an example of a house under the concept of the "Environmental Universal Design" for Children's Health」、中岡研究員が「Necessity of "Chemiless Lecture Room" for Healthy School Environment」のポスター発表を行いました。